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関口 紘一
[2012.12.14]

「ブヴェニチェク・ニューイヤーガラ〜カノン〜」のアーティストたちと楽しいSkypeミーティング

「ブヴェニチェク・ニューイヤーガラ〜カノン〜」公演を1ヶ月後に控え、バレエのブロガーたちが集まり、スカイプを使ってパリと渋谷Bunkamuraをつなぎ、アーティストと交流を図る、といった催しが行われた。
題して「Skypeミーティング」。

121214_07.jpg photo/Costin Radu

この公演で世界初演される『プレリュードとフーガ』、そして日本初演となる『トッカータ』のリハーサルが始まったパリ・オペラ座の一室に、座長格のイリ・ブヴェニチェクとオペラ座エトワール、ドロテ・ジルベール、エルヴェ・モローが待機。Skypeの映像ににこやかに映った。ブヴェニチェクだけは、オペラ座エトワールに遠慮したのだろうか、ちょっと画面からはみ出し気味。質問に答えて話す時は少々身を乗り出して話していた。
今は、まさにネット時代。パブリシティにはTwitterやSNSが盛んに利用されている。他のジャンルのことは知らないが、即伝わるネットでは様々な情報が入り乱れ、根拠のないものも多い。しかし、中にはアーティストと直接交流したり、現地情報に精通していたりするプロ顔負けの情報通がいてじつにしっかりとしたブログの運営をしているので、プロモーター側も無視するわけにはいかない、というか無視することは不可能な時代を迎えている。だからだろうか、この「Skypeミーティング」の企画にはアーティスト側も大いに乗り気でスタンバイしたという。
こちらからは彼らのバストアップの映像しか見えないので良くわからないが、ドロテやエルヴェからはさかんに笑いが起こり、とても楽しそうな雰囲気だっだ。
オペラ座のエトワールたちはフランス語、ブヴェニチェクは英語でそれぞれブロガーの質問に答えた。
まず、ブヴェニチェクから、「前回の日本公演では3作品だったが、今回は5作品で『ル・スフル・ドゥ・レスプリー魂のため息ー』のフルヴァージョンや『プレリュードとフーガ』や『牧神』『ドリアン・グレイの肖像』『トッカータ』などの新しい作品を持っていくことができるので、とても喜んでいます」とコメントがあり、モローとドロテもこの公演に参加できてい嬉しい、と話した。ドロテが『ドン・キホーテ』のリハーサルがあり、間もなくお別れ、といわれてドロテに質問。

----ドロテさんが今回ブベニチェクの作品を踊られようと思ったきっかけはなんですか?
ドロテ「イリは世界でもとても重要な振付家になっています。私も参加できて非常に嬉しいです」

----エルヴェさんはドロテさんと踊ることについてはいかがですか。
エルヴェ「しばらく踊っていませんが、日本にも行っていなし、でもとても一緒に踊ることが好きなダンサーです。『トッカータ』のリハーサルも始まりましたし、クリエーションにもとりかかっていますので、とても楽しみです」

-----イリさん、どうやってダンサーを選びましたか。
イリ「プラハやローマ、さいたまといろいろなところで踊ってきて、友人でもあるダンサーたちとフィーリングが合ってきています。ドレスデンからはベストのダンサーが選ぶことができたしノイマイヤーのところからも。彼らは私のスタイルをよく分かってくれています。パリはもちろん素晴らしいダンサーが参加してくれています。それぞれのパーソナリティがすこしづつ違っていておもしろいです。現代的な作品を踊るのに適していると思います」

----『トッカータ』と『プレリュードとフーガ』をエルヴェとドロテに踊ってもらうのはなぜですか。

イリ「音楽がまず、ネオクラシックのスタイルを持っています。踊りもテクニックはクラシックを使うことが多いので、オペラ座の方々は毎日踊っていますし、ぜひ、踊って欲しいと思いました。そしてその中にもっと新しいものをとりこんでいきたいと思います。これは音楽がショスタコーヴィチの曲なのですけどもヴァリエーションを主とした踊りです」

----ハンブルクからドレスデンにきて、踊りが変わりましたか。オットーとは別別に踊ることになったし、ノイマヤー以外の作品も踊るようになって。

イリ「そうですね、私ももうはもう長いことこういう仕事についっていますし、それぞれが違うキャラクターを持っています。パーソナリティも違いますので。
今回の公演では、日本のファンのためにオットーは新しいセットも創りましたし、音楽も創りました。非常に豊かな舞台をお見せできると思います。100パーセントエネルギーを注入しますので、どうか待っていてください」

どうしてもところどころではノイズが入ったり、オペラ座では別のリハーサルが始まるところだったり、と少々まどろっこしく思えるところもあった。しかし、とにかくアーティストと対面して、直接、話し合える、ということは強く印象に残る。
彼らの言葉が、「ブベニチェク・ニューイヤーガラ〜カノン〜」を観た時、甦ってより深く、より気持ちを込めて舞台を舞台を楽しめるはずである。

>>>「ブヴェニチェク・ニューイヤーガラ〜カノン〜」詳細

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