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[2009.11.10]

四季劇場[夏]開場記念オーディションが行われた

2009年10月25日(日)、劇団四季のオーディション本選が公開された。
劇団四季では例年定期的にオーディションが開催されているほか、過去に『コーラスライン』『キャッツ』『ウエストサイド物語』などの特定のレパートリーを対象にしたオーディションや、30周年、35周年の記念オーディションなどが行われてきた。
この日も書類審査と前日までの予備審査を通過した受験者たちが、早朝から続々と横浜市あざみ野にある四季芸術センターに集まった。
資料によると、今回のオーディションの応募総数は約1400通。
書類審査を通過したのは467名、予備審査でさらに206名に絞られている。
男女比はおよそ3:7で、このうち半数近くが劇団四季の研究生。
 

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午前9時半、審査を務める代表の浅利慶太氏のほか、坂本登喜彦氏ら劇団の講師陣、加藤敬二、野村玲子など劇団で指導にも当たっている俳優陣も含め全部で20人ほどだろうか、ずらりと受験者たちの前に並んだ。
ピリっと緊張した空気の中、浅利氏から受験者にコメントが送られた。
「資質の優劣だけではなく、作品に必要な人材を求めています。アクシデントは気にせず、良いところを見せようとはせず自然な感じでフランクに自分を出してください」
また、浅利氏は「バレリーナは残る」とも。バーレッスンから毎日単純な繰り返しを続けているバレエダンサーは、精神的にもトレーニングされており何をやっても強い、ということだ。
四季には「慣れ、ダレ、崩れ、去れ」という言葉があるそうだ。俳優というのは、単純な繰り返し・繰り返すことが大事だという。
また、「3回受験して合格しなかった人は諦めてください」との厳しい一言も。
浅利氏のコメントで更に気持ちを引き締めた受験者たちは、応募した部門毎に分かれて審査を受けた。
 

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《ヴォーカル》《ダンス(ジャズ・バレエ)》《演技》の3部門でそれぞれ異なる審査内容になっていた。
最初に行われたのはジャズダンス審査。
ヴォーカル部門で受験している人も、研究生は必須、一般受験者も希望者はダンスの審査も受けていた。予備審査までに振付は行われていた様で、3人ずつ次々に曲に合わせて踊った。
続いてジャズダンスでの受験者。こちらはメインの受験科目となるためか『コーラスライン』の中から、バレエとジャズの短いコンビネーションを男女それぞれの振付で2曲踊った。

午後はクラシックバレエの審査から。
研究生も一般受験者もクラシックバレエの演目から、短い物はまるまる一曲、長いものは抜粋しており、男性は『海賊』など、女性はオーロラやキトリ、オディールやエスメラルダ、キューピッドなど様々。募集要項に「女性はポワントで踊れる方」とあった通り全員ポワントで、演目によっては扇子やタンバリンなどの小物を用いて踊った。
中にはバレエのコンクールでも見ているかのような、レベルの高いダンサーもいた。
その後、歌唱審査、台詞の審査と続いた。

緊迫の一日を終え、受験者には合否が後日通知された。
劇団四季の俳優陣は総勢約700名もいるそうだが、そのほとんどがオーディションの出身者だという。
合格者達はオーディション経験者でもある劇団員と共に、これから鍛錬の日々が始まるのだろう。

●四季劇場[夏]のニュース記事はこちら