[2007.08. 1]

奇跡の白鳥『アクロバティック白鳥の湖』

06年夏に東京・大阪で20公演が全席完売だったという「アクロバティック白鳥の湖」。「奇跡の白鳥ふたたび」のキャッチフレーズとともに、今年も上演されることになりました。今回は東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われたゲネプロにお邪魔してきました。

ダンスキューブでも昨年の製作発表、ゲネプロレポートで紹介させていただきましたが、この「白鳥の湖」は古典バレエとは少し物語が変わっていて、王子が夢の中で白鳥に変えられてしまった乙女を見たシーンから始まります。そこから王子が各国を旅して、この乙女を探しにに行くというストーリー。
各国の登場人物はもちろん、王子と共に旅する道化まで全ての登場人物が様々なアクロバットを披露してくれます。

四羽の白鳥の代わりの四匹のかえるは逆立ちして登場し「足さばき」を披露してくれますし、赤い華やかな衣裳に身を包んだ女性が舞台いっぱいに並んで帽子をまわしていく場面は壮観で、最初は何が起こっているのかわからない状態でした。
舞台のあちらこちらでいろいろな事が起こるので、一時も目が離せません。
又、中国ならではの鮮やかな衣裳や装置が登場し、こちらも目を楽しませてくれます。音楽はおなじみのチャイコフスキーなのですが、華やかな演奏で場面を盛り上げます。

やはり人間の生み出す生の芸術は感動を誘います。
クライマックスの白鳥が王子の腕や頭の上にポワントで立つ瞬間は、観客として観ていても息をするのを忘れるくらいに集中してしまいますし、この美しい技も日々のたゆまぬ努力から生み出されると思うと、勇気づけられるほどです。白鳥のウ・ジェンダンさんは昨年よりさらに美しさを増しているように見うけられましたし、私たちが日々を過ごしている間にも彼らはきっと技を磨いていたのですね。
昨年の公演とは少し変わった演出もあるようなので、昨年ご覧になった方も又楽しめると思います。

まさに「奇跡の白鳥」。この感動を劇場で体験してみませんか?
 


 

「アクロバティック 白鳥の湖」 

●2007年8/9(木)~19(日)
●Bunkamuraオーチャードホール
●作曲=チャイコフスキー 演出・振付=ジャオ・ミン
●出演=ウ・ジェンダン(白鳥)/ウェイ・バォホァ(王子)/広東雑技団