[2005.05. 2]

劇団四季『ユタと不思議な仲間達』

「日本のミュージカルはこんなに面白いものだったのか」というコピーをポスターでみかけたことのある方も多いはず。
今回は劇団四季のオリジナルミュージカル「ユタと不思議な仲間たち」の公開ゲネプロにお邪魔してきました。

 このミュージカルは三浦哲郎原作の同名小説を元にミュージカル化されたもので、劇団四季がミュージカルに方言を取り入れ始めた作品の元祖です。
初演はなんと1989年。2001年の11月4日までに合計448回も上演されています。
この作品が4/13より東京の四季劇場「秋」にて上演されます。



 

  幕があがると舞台は森の中のよう。桜の木が見えるので春ではないでしょうか。主人公のユタと村の子ども達が舞台上を縦横無尽に駆けめぐります。
そして湯の花村の子ども達や村人の方言にびっくり。東北の南部地方、特に、岩手県二戸近辺の方言とのことですがリズミカルでどこかユーモラスで、でもけんかする時は驚くほど強い言葉になり、どんどん物語は進んで行きます。そしてユタの前に姿をみせる座敷わらし達。ユタと座敷わらしの友情が育まれていきます。座敷わらしたちは村のこどもたちになじめずひとりぼっちだったユタを励まし、見守ってくれます。やがて季節がめぐり、ユタもこどもたちも成長していきます。
 このミュージカルは登場人物がそれぞれ魅力的で、主人公のユタのお父さんを亡くした悲しみや友達のできない辛さ、村の子ども達の警戒心、座敷わらしたちの悲しい生い立ち、そしてユタと座敷わらしたちの友情といろいろな要素が絡み合って、生きていく悲しさと喜びが伝わってきます。そして方言で歌われるナンバーの数々。もちろんダンスもあります。又、ポスターやちらしで緑色の光が溢れる写真をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、実際のシーンは圧巻です。ぜひ劇場でご覧下さい。
普段不平不満ばかり言っているけど、生きているだけで楽しいことはたくさんあるはずなんだなあ、と気づかされる素敵なミュージカルでした。


劇団四季オリジナルミュージカル
「ユタと不思議な仲間たち」
●2004年4/13(火)~6/19(土)
●四季劇場[秋]