荒部 好

『白鳥の湖』

出演/マイヤ・プリセツカヤ、ニコライ・ファジェーチェフ、ボリショイ・バレエ
音楽/チャイコフスキー
振付/マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、アサフ・メッセレル
指揮/ユーリー・ファイエル
演奏/ボリショイ劇場オーケストラ
監督/ゾーヤ・トゥルビエワ
1957年製作、ロシア映画、80分、日本語字幕スーパー

 
 プリセツカヤは、ロシアの芸術一家に生れた。母は無声映画時代の女優。この映画の振付に関与しているアサフ・メッセレルは、ボリショイ・バレエのバレエ・マスターだったが、彼女はその姪にあたる。プリセツカヤは、ボリショイ・バレエ学校時代に、アンナ・パヴロワを育てたパーヴェル・ゲルトの娘であるエリザヴェータ・ゲルトや叔父のメッセルにバレエを学び、天与の才を磨いた。ボリショイ・バレエに入ると、『くるみ割り人形』のマーシャ役でデビュー、『眠れる森の美女』のリラの精などを踊った後、『ライモンダ』で成功を収める。そして1947年、『白鳥の湖』のオデット/オディールを踊ってプリマ・バレリーナとしての地位を築いた。

  その後は『瀕死の白鳥』で名声を不動のものとし、ローラン・プティやモーリス・ベジャールなどの20世紀の代表的振付家の重要な作品につぎつぎと出演、さらに自身で『カルメン組曲』を制作、『小犬を連れた奥さん』『かもめ』の振付、映画『アンナ・カレーニナ』の主演、スペイン国立クラシック・バレエの芸術監督を務めるなど、旧ソ連時代の厳しい規制の中で世界的な活躍をしたことは、よく知られている。また、スタニスラフスキー・システムを学んでいて、女優としても活躍している。
  この映画『白鳥の湖』は、そうしたプリセツカヤ芸術の基礎をなす、最も重要な作品であり、若き日のプリセツカヤの詩情あふれるオデット、オディールの踊りは、このフィルムの中に封印されているのである。

 


 
●2004年5月15日15時30分~、18時~
●会場/銀座ブロッサムホール
●前売り/1,500円、当日/1,800円
●主催/オリエント映画
●問い合せ/TEL 047-389-9077
  FAX 047-389-9067
 (受付時間10時~18時)