荒部 好

『トーリ』

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『トーリ』は、俳優やミュージシャンとして活躍している浅野忠信が初めて監督したオムニバス映画である。アニメーション、時代劇、ドキュメンタリー、お笑い、ダンスによって、人、音、光が織りなす、ひとつの魂をめぐる5つの記憶の物語である。

「BIRD」(原画/ヤマタカEYEのアニメーション、音楽/KUJUN)「心の刀」(脚本/佐藤佐吉、出演/宮崎将、菊池百合子、浅野忠信)「ATO」(出演/NESM、豊原功補)「続く二人」(脚本/佐藤佐吉、出演/昭和のいる、昭和こいる)「or」(出演/首藤康之)というスタッフ、キャストで創られた、5話構成のオムニバス映画である。

 日本人ダンサーとしてマシュー・ボーンの『白鳥の湖』に出演したり、ニューヨーク・シティ・バレエの「ワークアウト」のナレーションを担当したり、東京バレエ団を退団するなど、最近は比較的話題の多い首藤康之が、映画の最後を締めくくる「or」で踊っている。黄昏れの浜辺、海からの光を受けてシルエットを浮かび上がらせるかのように、首藤の身体のが滑らかな軌跡を描いていく。北村道子の衣裳が荘厳な印象を与える。音楽は下田法晴の「SILENT POETS」。
 
浅野忠信初監督による、人、音、光が織りなす、ひとつの魂をめぐる5つの記憶

 俳優のみならず幅広いアーティスト活動を行う浅野忠信が初監督に挑む。アニメーション、時代劇、ドキュメンタリー、お笑い、ダンス、空飛ぶ鳥への憧れから発した5つのストーリー。「瞬間的に生まれたアイデアと出会っていく人達、そこから生まれた様々な感覚によって『トーリ』は創られています」と浅野監督が語るように、めくるめく映像体験を楽しむことができる。ワールド・ワイドな活動を続ける”ボアダムズ”のヤマタカEYE、浅野の実兄・KUJUN、『殺し屋1』の脚本家・佐藤佐吉など、様々な分野のアーティストが参加している。


 

Photo by Yoshimitsu Umekawa

 
『トーリ』浅野忠信監督

5月8日より渋谷シネ・ラ・セットでレイトロードショー
同時上映『ニャンコス』(約50分)