1999年からビッグコミックスピリッツ誌上に連載が始まると、男性作家の描くバレエ漫画が男性向け雑誌に掲載された、という意外性もあり大いに話題を集めた『昴』の実写映画が、ついに公開される。
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| 物語は、宮本すばるの仲良しだった双子の弟、宮本和馬が病に倒れたところから始まる。記憶障害のため記憶が消えていく弟を元気つけようと、すばるは夢中で「猫ダンス」を踊ってみせる。しかしその努力も虚しかった。 すばるは、場末の小劇場パレ・ガルニエのオーナーでかつてダンサーだった五十鈴(桃井かおり)と出会い、強い影響を受けダンスに熱中していく。 さらにすばるは、モダンダンスやヒップホップなどのダンスの経験を重ねながら、バレエダンサーとしての才能を磨いていく。ライバルのABTのバレリーナや幼なじみのバレエ教室の娘、さらには彼女に想いを寄せる男性も登場する。 そしてクライマックスは、上海で開催される国際バレエ・コンクール。だが、出場する、すばるに悲報が届く。そしていよいよ上海国家大劇場のコンクールの幕が開く・・・。 母を失い、弟と別れた孤独な天才ダンサーが、うらぶれた劇場のオーナーと出会って、様々の試練を経て国際コンクールに挑戦する姿を描く。 黒木メイサは美しいしよく演じていて、HIP HOPやモダンダンスのダンスシーンもなかなか迫力がある。桃井かおりも独特のせりふ回しをうまく使って好演。黒木と桃井の交流は、説得力をもって描かれていると思う。ライバルや幼なじみ、バレエ教師、有名な男性ダンサーなどの背景もバレエ界への観察が行き届いている。 ただ、もう少し、バレエに惹き付けられていく逆らうことの出来ない強烈な魔力が浮かび上がると良かったとも思った。 | ||
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『昴』 出演/黒木メイサ、Ara、平岡裕太、佐野光来、前田健、映美くらら、愛華みれ、周潔、筧利夫、桃井かおり |