ニュース

その他ニュース: 最新の記事

その他ニュース: 月別アーカイブ

関口紘一 
[2017.12.21]

薄井憲二バレエ・コレクション特別展「バレエと日本趣味」が京都の町屋ギャラリーで開催中!

兵庫県立芸術文化センター所蔵「薄井憲二バレエ・コレクション」の特別展「バレエと日本趣味」が、京都の「綾小路ギャラリー武」で開催され、話題となっている。
「薄井憲二バレエ・コレクション」は、チャコットのダンスキューブ勝どきでも、テーマを決めて連続的に開催しているので、ご存知の方も多いだろう。今回の特別展は、京都の町屋を改造してギャラリーとしているスペースで展示されている。展示会場の雰囲気と展示内容が響き合うように凝っていて楽しく素敵。

1712usui02.jpg 「夢」1890年フランス
1712usui04.jpg
1916年に来日したエレナ・スミルノワ

各地の大規模な美術展でも、ジャポニズムがクローズアップされ、北斎などの日本美術がヨーロッパに影響を与えたことを紹介している。薄井憲二バレエ・コレクションの特別展は、そうした日本趣味(ジャプネズリ)がバレエの世界にも浸透していたことを様々な資料から展示するもの。
1890年にパリ・オペラ座で上演された『夢』のポスターやアルフォンス・ミュシャが手がけたアンティーク・プリント、衣装デザイン、舞台音楽原曲のピアノ編曲版とその演奏録音(三浦栄里子)も聞くことができる。1897年にロシアで上演された『ミカドの娘』のオルガ・プレオブラジェンスカヤ、クラウディア・クリチェフスカヤのポストカードなど。1903年に上演された『人形の精』のレオン・バクストの衣装デザイン(これは7月のバレエアステラス公演でワガノワ・バレエ学校が踊った)他にも1926年のブロニスラワ・ニジンスカ振付の『モメント・ジャポネ』の写真も見ることができる。また、1916年に来日したエレナ・スミルノワの日本文化との交流も様々ポストカードなどから見て取れる。
さらに、ジャン・コクトーが描いたバレエ、というコーナーも設けられていて、アンナ・パヴロワ、ワツラフ・ニジンスキー、バレエ・リュスのオフィシャルプログラム、『パラード』の作者たち、中国人を踊るレオニード・マシーン、アクロバットなども展示されている。
会場全体が落ち着いた雰囲気で、かつてのバレリーナや振付家たちが日本文化に好奇の目を向け、さまざまな舞台を作ろうとした試みた軌跡を、ゆっくりと見て回っていると、何やらとても懐かしく感じられ、幸せな気持ちが湧いてくるようだった。

1712usui03.jpg 「ミカドの娘」1897年ロシア

 

綾小路ギャラリー武 12時〜19時。12月24日まで(最終日は17時まで)
京都市下京区綾小路通高倉東入ル 高材木町 228-3
TEL075-351-4787 http://www.aya-take.jp
地下鉄烏丸線「四条駅」3番出口より徒歩4分
阪急京都線「烏丸駅」15番出口より徒歩2分

主催:薄井憲二、綾小路ギャラリー武、学校法人京都バレエ学校 京都バレエ専門学校
協力:兵庫県立芸術文化センター薄井憲二バレエ・コレクション
監修:関典子(薄井憲二バレエ・コレクションキュレーター/神戸大学准教授)アシスタント:岡元ひかる/山本法子

1712usui01.jpg