ニュース

その他ニュース: 最新の記事

その他ニュース: 月別アーカイブ

 
[2008.06. 5]

モーリス・ベジャール・バレエ団芸術監督、ジル・ロマンの記者会見

 昨年の11月22日にスイス、ローザンヌで亡くなったモーリス・ベジャール。彼を追悼するモーリス・ベジャール・バレエ団の来日公演が行われている。
先日、彼の後を継いで芸術監督となったジル・ロマンと主要ダンサーが記者会見を行った。
会場に姿を表したのは、もう日本ではお馴染みのジル・ロマンを始め、キューバ出身で副芸術監督とメートル・ド・バレエを務めるジュリオ・アロザレーナ、 フランス生まれのジュリアン・ファヴロー、スペイン、バルセロナ生まれのエリザベット・ロス、キューバ出身のカトリーヌ・ズアナバール、というプリンシパ ル・ダンサーたちだった。
1993年から副芸術監督を務め、現在は芸術監督としてカンパニーを引き継いだジル・ロマンは、「私は、幸運にもモーリスと仕事をすることができた。 モーリスは亡くなってしまったが、彼は過去を振り返るのが大嫌いだったので、私も前を向いて活動していく」「彼からはリハーサル室で身体から多くを学ん だ。作品としては、ジョルジュ・ドンから受け継いだ『アダージェット』はやはり特別な作品」と語る。

そ れぞれベジャール作品には思い込みがあるのだが、印象的なひとつの作品をあげるのは難しそうだったが、敢えていうと、アロザレーナは『火の鳥』、ファヴォ ローは、『バレー・フォー・ライフ』のフレディや『魔笛』のザラストロ、ロスは『これが死か』、ズアナバールは『バクチ』『これが死か』、ということだっ た。
世界的に著名で、偉大なカリスマ的巨人だったベジャール。彼の子供のような存在だったカンパニーのメンバーが、どのような気持ちを抱いているか、関心を もっていたが、決してうちひしがれておらず意外に明るい。そしてそれぞれの口から ”一致団結して” という言葉が再三、話されていた。この状態がきっ と、ベジャールが自身亡き後のカンパニーのメンバーに対して望んでいたことなのかもしれない。
今後の活動についてジル・ロマンは、「今後もバジャール・バレエ・ローザンヌの名前で活動し、ベジャールの作品を後世に伝えていく。新しい栄養も必要な ので自分が振付けることや外から振付家を招くこともあるだろう。作品は、永遠性のあるものもあるし、その時そのダンサーがいたからできたものもあるが、本 質的には新しい血を入れながらベジャール作品を継承していく。具体的には2009年9月に『コンクール』を上演することが決まっている」ということだっ た。

http://www.chacott-jp.com/magazine/info/ballet.html
http://www.nbs.or.jp/

(関口紘一)