ニュース

その他ニュース: 最新の記事

その他ニュース: 月別アーカイブ

三崎恵里 
[2017.10. 5]

コソボ国立バレエ団が創立45周年記念公演を行った

アハメット・ブラヒマイ(Ahmet Brahimaj)率いるコソボ国立バレエ団(以後コソボ・バレエ)が創立45周年を記念して、9月21日と22日に、コソボの国立劇場で振付家ペルム・アガリュー(Pëllumb Agalliu)の新作バレエ、『愛の伝説(The Legend of Love)』を上演した。

ペルム・アガリューはアゼルバイジャン内外で数々の賞を受賞した振付家。アゼルバイジャンのバクーにあるアカデミック・オペラとバレエ団の常任振付家であり、系列の振付家アカデミーでは尊敬される教授でもある彼は、熱心な芸術推奨者である。その彼の新作『愛の伝説』は国家的な大成功を収めた作品。コソボ・バレエはこの公演を記念すべき行事にふさわしいものとするために、世界中の著名な振付家を集めた。その中にはメメット・バルカン(トルコ)、シルビア・トモワ(ブルガリア)、イスラエル・ロドリゲス(キューバ)、マイケル・マオ(ニューヨーク)、アントニオ・フィニ(イタリアとニューヨーク)、ダレル・トゥーロン(オーストリア)などが含まれ、同バレエ団のたゆまぬ活動を祝福した。

1710kosovo01.jpg photo by Bardha Neziri

革新的なダンスシアターの旗艦として創立されたコソボ・バレエは、何年もの間に画期的な作品を発表したが、ユーゴスラビア戦争による暴力抗争と民族浄化の脅威のため10年間閉鎖を余儀なくされた。
2001年、アハメット・ブラヒマイは新しいダンサーを訓練してバレエ団を復活させ、解放されたコソボの希望のリーダーとして今日まで活発に活動を続けている。再開以来、同バレエ団はセルゲイ・セルギエフ(Sergey Sergeev)の『カルメン(Carmen)』、コンスタンチン・ウラルスキー(Constantin Uralsky)の『More Than Two to Tango』、エリアン・イベルシミ(Arian Ibërshimi)の『パガニーニ・ラプソディー(Paganini Rhapsody)』と『ピンポン・スペクトラム(Ping Pong Spectrum)』、アーサー・クゲレイン(Arthur Kuggeleyn)の『オー・マイ・ゴッド(Oh My God)』、メメット・バルカンとラリーサ・バースの『関係(リレーションシップ)』、イリアッド・カーニーの『殺人的な恋と卒業舞踏会(Love that Kills and Graduation Ball)』、アレクサンダー・トレッサ―の『月と踊れば(Dancing with the Moon)』、マイケル・マオ(Michael Mao)の『ヴェルディ・レクイエム(Verdy Requiem)』、イリアッド・カーニーの『コッペリア(Kopelia)』、イスラエル・ロドリゲス(Israel Rodriguez)の『私の自由(My Freedom)』、アントニオ・フィニの『光が舞う場所(Where the Light Falls)』など、受賞歴のある国際的な振付家から様々なレパートリーを集めて公演した。

1710kosovo02.jpg photo by Bardha Neziri

コソボ・バレエは1972年の創立。当初から信念と忍耐の精神をモットーとし、それは今日に及ぶ。 その歴史は第1世代と第2世代という2つの章に分かれている。第一世代は、解散を余儀なくされるまでカンパニーで踊ったコソボ・バレエの創設メンバーを指す。第二世代は、ユーゴスラビア戦争の後、コソボ・バレエ再開のためにアハメット・ブラヒマイの下で訓練を受けたダンサーの中から収穫された現在の団員で成っている。

2001年、ユーゴスラビア戦争の終結にともない、アハメット・ブラヒマイは同バレエ団の再建を約束した。これを実現するために彼はプレンク・ヤコワ(Prenk Jakova)と共にバレエ高等学校(中等ミュージカル・スクール)を設立、将来性のあるダンサーを募集し始めた。 5年後、彼の監督の元この学校の最初のクラスの生徒が卒業し、コソボ・バレエの第二世代となった。

1710kosovo03.jpg photo by Bardha Neziri

▼コソボ・バレエのホームページ
http://www.baletikosoves.com/  ahmet.brahimaj@hotmail.com