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アンジェラ加瀬 
[2014.02. 6]

ダリア・クリメントヴァが6月22日公演で現役引退、さよなら公演のパートナーはムンタギロフ

140206_IvanDinev.jpg Photo:Ivan Dinev

2月3日、イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)はリード・プリンシパルのダリア・クリメントヴァが今シーズン限りでバレエ団を離れ現役引退する、と発表した。
引退公演は6月22日、かつてダイアナ妃がお住まいであったケンジントン宮殿近くにそびえる全6000席のロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン)で行われるデレク・ディーン版『ロミオとジュリエット』。
クリメントヴァは6月14、19、22日とジュリエット役を主演する予定で、相手役は2月24日にロイヤル・バレエにプリンシパルとして移籍が決まったワディム・ムンタギロフ。クリメントヴァ主演の3公演のみ古巣のENBにゲスト出演する。
クリメントヴァはチェコのプラハ出身。1989年にプラハ国立コンサヴァトリーを卒業し、チェコ国立バレエに入団。プリンシパルとして踊った後、92年に南アフリカ共和国のケープ・バレエに入団、93年にスコティッシュ・バレエに移籍し3年を過ごした後、96年にプリンシパルとしてENBに入団した。

140206Angela_Kase.jpg Photo:AngelaKase

クリメントヴァは「(引退の決意については)たいへん悲しい瞬間であり、またたいへんエキサイティングなことでもあります。(プロとしてのキャリアを通じて)素晴らしい方々と共に仕事をするチャンスに恵まれたことは、自分にとって生涯忘れがたい思い出となるでしょう。ENBには、良い時も悪い時も含め私のキャリアの(ほとんど)全てを捧げました。引退後はワディムと共に踊れないことを淋しく感じると思います。ワディムのようなパートナーの出現を20年間待ち続け、彼との共演によって、それまでとは全く違う世界に昇華することが出来たのですから。今の自分は指導者として仕事をする準備が出来たと感じており、引退後は才能あふれる若いダンサーの助けになりたいと考えています」と語っている。

英バレエ関係者やファンの間では、先だってのムンタギロフのロイヤル電撃移籍の背景にクリメントヴァの今期限りの引退があるのではないか、と考えられていた。だがそれが理由なら「なぜ最後にクリメントヴァと共演せずにシーズン半ばで移籍してしまうのか」とファンを不思議がらせていたが、ロイヤル・バレエ、ENB双方のバレエ団の理解により、近年英バレエ界で最も注目されたパートナーシップが、無事有終の美を飾ることが出来る運びとなったようだ。
ENBのディーン版『ロミオとジュリエット』は6月11〜22日まで。
11、13、15、17日はタマラ・ロホとカルロス・アコスタが、12、14日はアリーナ・コジョカルとフリーデマン・フォーゲルが主演予定。14、19、22日のクリメントヴァ、ムンタギロフ組と共に素晴らしいパートナーシップによるパフォーマンスが期待される。