去る1月24日、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場にて、毎年恒例の英国舞踊批評家協会によるナショナル・ダンス・アワードの授与式が行われた。
今年ノミネートされた古典部門のダンサーは下記のとおり。
- 最優秀男性ダンサー賞
スティーブン・マックレー ロイヤル・バレエ
セルゲイ・ポルーニン ロイヤル・バレエ
イヴァン・ワシリエフ ボリショイ・バレエ
- 最優秀バレリーナ賞
アリーナ・コジョカル ロイヤル・バレエ
マリアネラ・ヌニェズ ロイヤル・バレエ
ナターリア・オシポワ ボリショイ・バレエ
- 男性ダンサーによる傑出したパフォーマンス賞
イアン・マッケイ バーミンガム・ロイヤル・バレエ
ワジム・モンタギロフ イングリッシュ・ナショナル・バレエ
トマス・ホワイトヘッド ロイヤル・バレエ
- 女性ダンサーによる傑出したパフォーマンス賞
クリスタル・コスタ イングリッシュ・ナショナル・バレエ
マーサ・リーボルト ノーザン・バレエ・シアター
高田茜 ロイヤル・バレエ
- 最優秀カンパニー賞(国内)
ランベール・ダンス・カンパニー
スコティッシュ・バレエ
ズーネイション
- 最優秀カンパニー賞(海外---英国公演を行った海外の団体に贈られる)
ボリショイ・バレエ
ダンツァ・コンテンポランツァ・ド・キューバ
マーク・モリス・ダンス・グループ
古典および現代部門の振付家賞は下記の6名がノミネートされた。
- 最優秀振付家賞 (古典の部)
キム・ブランドストラップ『ゴールドベルグ』 ロイヤル・バレエ
ミハイル・メッセレル『ローレンシア』 ミハイロフスキー・バレエ
リアム・スカーレット『アスフォデルの花畑』 ロイヤル・バレエ
- 最優秀振付家賞(現代部門)
シディ・ラルビ・シェルカウイ 『バベル』『牧神』ディアギレフのエスプリ・プロジェクト
マイケル・キーガン・ドーラン 『春の祭典』イングリッシュ・ナショナル・バレエ
ラッセル・マリファント『アフターライト』ディアギレフのエスプリ・プロジェクト
受賞者は下記の通り
- 最優秀男性ダンサー賞
イヴァン・ワシリエフ ボリショイ・バレエ
- 最優秀バレリーナ賞
ナターリア・オシポワ ボリショイ・バレエ
- 男性ダンサーによる傑出したパフォーマンス賞
ワジム・モンタギロフ イングリッシュ・ナショナル・バレエ
- 女性バレリーナによる傑出したパフォーマンス賞
マーサ・リーボルト ノーザン・バレエ・シアター
- 最優秀振付家賞 (古典の部)
リアム・スカーレット『アスフォデルの花畑』ロイヤル・バレエ
- 最優秀振付家賞(現代部門)
ラッセル・マリファント『アフターライト』ディアギレフのエスプリ・プロジェクト
- 最優秀カンパニー賞(国内)
ランベール・ダンス・カンパニー
- 最優秀カンパニー賞(海外)
ボリショイ・バレエ
- ド・ヴァロワ功労賞
ジャン・ペリー
アリステア・スポールディング
最優秀ダンサー賞は『スパルタクス』のタイトル・ロールを大いに評価されたイヴァン・ワシリエフとザハロワに代わって夏のロンドン公演でほとんどの作品の初日を踊ったナターリア・オシポワのボリショイ勢が男女を独占。
傑出したパフォーマンス賞の男性部門に輝いたワジム・モンタギロフはロシアのチャリビンスク出身の20歳。ペルミ・バレエ学校からロイヤル・バレエ・スクールに留学。06年のワガノワ・プリ第1位、08年のユース・アメリカ・グランプリでは金賞を受賞しているイングリッシュ・ナショナル・バレエのホープである。
最優秀振付家賞(古典の部)はメッセレルの『ローレンシア』が受賞しても不思議はなかった。リアム・スカーレットの受賞は、20代始めという若さでロイヤル・バレエのプリンシパルと群舞に、洗練された作品を振付ける才能を持つ彼の豊かな将来性が評価されたものであろう。
ド・ヴァロワ功労賞に輝いたジャン・ペリーは、振付家ケネス・マクミランの伝記を執筆した女流作家。同賞受賞のアリステア・スポールディングは、国内と海外の傑出した振付家とその作品やユニークな団体を招聘し、世界の舞台芸術の首都であるロンドンの舞台関係者やダンス・ファンを鼓舞し続けるサドラーズ・ウェルズ劇場の名キュレーターにして劇術監督である。
ナターリア・オシポワ「海賊」 | イヴァン・ワシリエフ「海賊」 |
ボリショイ・バレエ「パキータ」 |
リアム・スカーレット『アスフォデルの花畑』 |
撮影/Angela Kase