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関口 紘一 
[2016.06. 3]

金森穣率いるNoism1による『ラ・バヤデール』がいよいよ開幕を迎える

平田オリザが脚本を書き、金森穣が演出しNoism1とNoism2、奥野晃士、貴島豪、たきいみきが出演する、劇的舞踊『ラ・バヤデール---幻の国』が、開幕に向けてリハーサルのピッチを上げている。
この作品は既に、4月12日に金森穣、平田オリザ、井関佐和子、中川賢、石原悠子ほかが列席して記者会見が行われた。さらに5月にはリハーサルも一部公開され、その写真も入手することが出来たので、この注目の作品の概要をお伝えてしておこう。

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これは『ホフマン物語』(2010)『カルメン』(2014)に続くNoismの劇的舞踊シリーズの第3弾として初演される。『ラ・バヤデール』は、周知のように1877年にロシア、サンクトペテルブルクで初演されたマリウス・プティパ振付の名作バレエ。5世紀に書かれたサンスクリット文学の傑作『シャクンターラ』に基づいており、舞姫ニキヤと勇士ソロルの愛の悲劇を描いている。
Noism版は、劇作家・演出家の平田オリザが大胆に翻案した脚本により、金森穣が演出して製作される。
物語の舞台は草原の国「マランシュ」。ある老人(ムラカミ/貴島豪)の曖昧な記憶から浮かび上がる”幻の国”が、政治、宗教、民族などの対立の果てに崩壊していく様子を通して、今日の観客に問いかける。
主人公の踊り子ミランは井関佐和子、ミランを愛する戦士バートルには中川賢、謎の女ポーヤン(バレエには登場しない)には石原悠子が出演。そのほかNoism1とNoism2、静岡県舞台芸術センターの俳優3名が出演する。
空間・衣裳・木工美術は、Noismとの共作も多い建築家の田根剛、ISSEY MIYAKEデザイナー・宮前義之、家具作家・近藤正樹がそれぞれ担当。

リハーサルは稽古場で何回か通し稽古を行い、5月末からは劇場での稽古が始まった。劇場でスペーシングを行いながら、本番に向けて最終調整を行っていく。
音楽はルドヴィッヒ・ミンクスのバレエ曲をベースに、Noism版のオリジナルストーリーの部分は音楽家の笠松泰洋が新たな音を加える。笠松は劇場の稽古にも立ち会い、調整やアレンンジなどの作業を行っている。稽古場から劇場に入り、音楽も整えられつつあり、いよいよ本番に向かって、スタッフ・キャストの緊張も高まっている。
今回は6月17日からNoismの本拠地、新潟で初演の幕を開け、神奈川(KAAT神奈川芸術劇場)、兵庫(兵庫県立芸術文化センター)、愛知(愛知県芸術劇場)、静岡(静岡芸術劇場)の7月24日まで公演が続く。
今年の夏、最大の話題作である、Noism版『ラ・バヤデール』への期待が大いに膨らむ。

1604noism.jpg 制作発表より s_RH_160430-32.jpg 撮影:遠藤龍
s_RH_160430-74.jpg 撮影:遠藤龍 s_RH_160430-79.jpg 撮影:遠藤龍
s_RH_160430-90.jpg 撮影:遠藤龍 s_RH_160430-92.jpg 撮影:遠藤龍
s_RH_160430-110.jpg 撮影:遠藤龍 s_RH_160430-143.jpg 撮影:遠藤龍
s_RH_160430-55.jpg 『ラ・バヤデール―幻の国』リハーサルの様子 撮影:遠藤龍

『ラ・バヤデール―幻の国』特設サイト http://labayadere.noism.jp
Noismオフィシャルウェブサイト http://www.noism.jp