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三光 洋
[2015.06. 2]

ラッセル・マリファントの5作品を上演してシャンゼリゼ歌劇場「トランサンダンス」第1シーズンが閉幕

2014年9月22日に「キリアンの夕べ」でスタートし、11月には「ニコラ・ル・リッシュの夕べ」を開催して、ロビンズ、マリファント、ディアスナス作品とともにル・リッシュ自身の振付も披露したトランサンダンス・シリーズ。その1年目のシーズンが、5月19、20日のラッセル・マリファント・カンパニーの公演で幕を閉じた。

_6-Carys-Staton-&-Adam-Kirkham-by-Warren-Du-Preez-&-Nick-Thornton-Jones.jpg (C) Warren du Preez & Nick Thornton Jones

英国のダンサーで振付家のマリファントは英国ロイヤル・バレエ団でクラシック・バレエを学び、1996年に自身のダンスカンパニーを創立している。彼の振付はシルヴィ・ギエムやニコラ・ル・リッシュが踊ることで広く知られるようになってきている。
今回のトランサンダンス公演は一晩でマリファント振付5作品を一挙に上演した。ミカエル・フルズの天井から光が降ってくるような照明により、周囲の闇と中央のダンサーが踊る狭い空間とが分かたれた。ストロボが多用されることで、ダンサーの動きが観客の目には断続的に飛び込んでくる。マリファントのカンパニーは筋肉質の堂々とした体躯の男性ダンサー3人と、腕の長い華奢なカリーズ・ステートンという4人のダンサーから構成されている。ソロやデュオはいずれも繰り返しの多い音楽に乗った決まったパターンの動きが連続している。床を多用する一方で、身体の回転、デュオでは一方のダンサーにあった重心がもう一人のダンサーに移されていくのが特徴だ。
優れたダンサー、照明とダンサーの動きが音楽と一体となった独自の世界に観客から大きな拍手が送られていた。

_1-Carys-Staton-&-Adam-Kirkham-by-Warren-Du-Preez-&-Nick-Thornton-Jones.jpg (C) Warren du Preez & Nick Thornton Jones _RUSSELL-MALIPHANT-STILL-CURRENT.jpg (C) Warren du Preez & Nick Thornton Jones