[2004.12.10]

No.9 バレエメイク

How to Make-up の第二弾!
前号のフラメンコメイクに引き続き、今回はご要望が多かったバレエの舞台メイクの方法をご紹介します。
フラメンコメイクの方法と重複する部分は簡単な説明で進めていきますので、前号をまだご覧になっていない方は是非あわせてご覧ください!


●ベースメイク

ベースメイクは前回のフラメンコメイクと基本的には同じです。
スティックァンデーションをカッティングスポンジに少量づつ取り、額、頬、鼻の頭、あごに乗せてから全体に丁寧に伸ばしていきます。まつげのはえ際や眉毛の隙間、小鼻の脇も忘れずに。細かいところはスポンジの角を使って丁寧に仕上げましょう。
全体をムラ無く塗り伸ばしたあと、スポンジのまだファンデーションがついていない部分で“パッティング”をしていきます。

今回はCHACOTT FOR PROFETTIONALSのスティックファンデーション172番カラーを使用。このほか102番カラーなどがバレエメイクでは人気があり、比較的ポピュ ラーに使われています。スティックタイプのほか、ステージファンデーションの408番カラーなども使われています。

次にフィニッシングパウダーをパフでなじませ、余分な粉はパウダーブラシで落としてベースメイク完了。パウダーの色はクリアやナチュラルを使います。ピンク系のファンデーションを使った場合はピンクのパウダーも効果的です。


ファンデーションをパッティング。

余分についたパウダーはブラシで落とします。

ベースメイク完了!
▼使ったアイテムはこちら

メイク開始!
まずは化粧水だけの状態から。

スティックファンデーション

カッティングスポンジ

フィニッシングパウダー

パウダーパフ

パウダーブラシ

●眉

次にポイントメイクに入っていきますが、一番最初に顔全体のバランスを整えるために、眉からきちんと描いていきます。
バレエメイクの眉はナチュラルメイクに比べるとかなり長く描きます。これはステージで映える事を計算した上でのバランスなのです。

前回同様、まずペンシルで描きその後はカラーバリエーションをブラシでのせていきます。
使用したのはダークブラウンのペンシルとカラーバリエーションの605番カラー。


まずはペンシル。

ペンシルのあとにブラシを使って。

眉は長めに描きます。
▼使ったアイテムはこちら

アイブロウペンシル

カラーバリエーション

アイブロウブラシ

眉メイク完成。
●ハイライトとアイホール
ハイライトはカラーバリエーションの明るい色で、まず眉丘骨(びきゅうこつ)の部分と目の下(クマができる部分ですね)、それと目頭にも入れるがポイント。あとで乗せるアイシャドーの発色が良くなるように、まぶたの上にもハイライトを入れます。


ハイライト系のカラーを選んで。

眉丘骨のあたりにブラシで色を乗せていきます。

目の下とまぶた、目頭にも。

ハイライトが入ったところ。

次にノーズシャドーを入れます。アイホールにつながるラインから鼻筋にかけて、ブラシでカラーバリエーションを自然にのせていきます。不自然に濃くなりすぎないように注意!

それからアイホールにもブラシでカラーバリエーションをのせます。アイホールはハイライトの間に見える影。描く位置は大体、眉と目の間の骨に当たる辺りです。今回使ったカラーバリエーションは617番カラー。肌になじむきれいな色です。



アイホールを描きます。

骨の辺りを目印に。

ノーズとアイホールに色が入りました。
▼使ったアイテムはこちら

カラーバリエーション

アイシャドウブラシ
(ハイライトに使用)

アイシャドウブラシ


●アイメイク

アイホールに入れたカラーの上にブラウン系のカラーライナーペンシルでラインを引きます。
そしてアイラインの基本中の基本、まつげとまつげの隙間をペンシルできちんと塗りつぶしていきます。その後、状況に合わせラインをを太くしていきます。(リキッドタイプのアイライナーはつけまつげを着けた後に使います)
次に下のラインも描きます。

ブラックで描いたアイラインの上にホワイトのペンシルでラインを重ねて引きましょう。 ブラウンのアイホール、ブラックのアイライン、そしてホワイトのダブルラインで仕上げるのもペンシルのテクニックです。


アイホールに茶系のペンシルでラインを。

黒のペンシルでまつげの隙間を埋める様に。

下のラインも同様に。

ホワイトのペンシルを重ねます。

下まつげの際にも。

カラーバリエーションでラインをなじませます。

右目にアイラインが入りました。大きくパッチリした目になりました。
▼使ったアイテムはこちら

カラーバリエーション

カラーライナーペンシル

アイシャドウブラシ
●アイシャドウとアイメイク仕上げ
次にアイシャドー。前のステップで描いた白いペンシルのラインの上にカラーをのせます。白の上にカラーをのせるのでとてもきれいに発色します。

今回はブルー系のカラーバリエーション、613番カラーを使用。
そしてアクセントにピンク系の646番カラーをアイホールラインの目尻側に。
ブルーのシャドーと交差したところが混ざり合って紫になり、きれいなグラデーションに仕上がりました。



チークは617番カラー。自然なピンク系のカラーを使用し、可愛らしく仕上げました。
ここまでの仕上がりのバランスを見て、シェーディング(顔の全体を囲むようにカラーを入れて影のようにし小顔に見せる)の必要が無ければほお紅だけで十分です。


ホワイトのラインの上にブルーのシャドーを。

華やかになってきました。

アクセントにピンク。

混ざり合ったグラデーションがきれいです。

チークをナチュラルに入れて。
 

カラーを入れたところ。

次はつけまつげです。アイラッシュフィックス(つけまつげ用接着剤)を手に少し出し、つけまつげの接着部分に先につけておきます。
ペンシルで描いたアイラインを目印に、つけまつげを貼ります。アイラインを上手に描いておくとつけまつげも上手に貼りやすいのです。
つけまつげを付ける角度が左右で違うと、まつげの分量が異なって見えるので、左右対称に見える様に角度もそろえましょう。

まつげを貼ったらリキッドのアイライナーでラインを引きます。
今回はブルーのリキッドアイライナーを使用しています。ペンシルで描いたラインを元に引くので、いきなりリキッドで描き始めるよりやりやすいのです。


つけまつげにノリをつけておきます。

アイラインを目印に貼ります。

ペンシルのラインを元にリキッドでアイライナーを。

つけまつげの後にリキッドでラインを引きます。

きれいにラインがひけました。

バランスを見て調整を。


つけまつげを付けると目がかなりはっきりします。
▼使ったアイテムはこちら

アイラッシュフィックス

アイラッシュ

リキッドアイライナー
●唇と仕上げ
役柄によっては目元にパールやラメをプラスして、さらに華やかに仕上げても良いでしょう。
リップは赤系、ピンク系、オレンジ系、ベージュ系など、衣装や役柄に合わせてチョイス。リップブラシで丁寧に、最後の仕上げです。

バレリーナのステージメイク、完成です!


パールをプラスして。

より華やかな目元に。

リップで仕上げです。
▼使ったアイテムはこちら

メイクアップカラーバリエーションパールシリーズ

リップスティック

リップブラシ

How to Make-up 第二弾、バレエメイク編。いかがでしたでしょうか。
メイクによって作り出される、ステージで映える表情の数々。
衣装や役柄によってカラーやポイントを変えれば、沢山の表現が生まれます。基本のテクニックを修得して、是非チャレンジしてみてください。

衣装とティアラを着けて、さぁステージへ。
■今回教えていただいたのは…

チャコット チーフメイクアップアーティスト
酒屋 仁
 
ロサンゼルス、パシフィックステイツユニバーシティ校卒業。帰国後、秋光氏に師事。
1980年よりフリーのメイクアップアーティストとして活動開始。バラエティ番組などのTVでヘア&メイクを担当。その他、イベント、プロモーションビデオ、ファッションショー、写真集と、様々な分野でメイクアップアドバイザーとして活躍。
現在、チャコット株式会社において、プロ用コスメティックス「チャコットフォープロフェッショナルズ」の開発アドバイザーを勤める。また、新国立劇場オペ ラ研修所のメイクアップアドバイザーや、チーフメイクアップアーティストとして、バレエ、ソシアルダンス、フラメンコ、ミュージカルなど、多数のステージ でメイクおよびメイク指導に携わる。
ステージでは、音楽座、新国立劇場などで「星の王子様」「HAMLET」「ブッダ」そして、ユーミンコンサート「シャングリラ」、フラメンコスペクタクル「ダンスアンダルシア」などのメイクアッププランナーとしても活躍。