[2007.07. 1]

ブロードウェイミュージカル『ヘアスプレー』

以前レッスンレポートをご紹介したブロードウェイミュージカル「ヘアスプレー」がいよいよ開幕します。今回はひと足お先にゲネプロに行ってきました。

この作品は2003年トニー賞8部門を受賞し、ブロードウェイと全米でロングラン中の大ヒットミュージカル。ポスターやチラシ、テレビで鮮やかな衣装を着たキャストがそれはそれは楽しそうに踊っているシーンをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

舞台は60年代初頭のアメリカ、ボルチモア。主人公のトレイシーは「身体も、髪型も、そして心も」大きな女の子。おしゃれと音楽とダンスが大好きな高校生。大人気のテレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」を見ながら大親友のペニーと一緒にダンスするのが日課。ある日その番組のカウンシル(レギュラー)のオーディションがあると知り、トレイシーは意気込んで出かけていきますが一度は追い返されてしまいます。そこであきらめたりしないのがトレイシー。同じ高校の黒人少年シーウィードが番組に出演していて、母親が番組DJだと知ると2人でショーに乱入しダンスをアピールしよう!と提案します。このもくろみは成功し、トレイシーはテレビに出演。反対していた母エドナも、応援してくれていた父ウィルバーも大喜び。カウンシルとなった「コーニー・コリンズ・ショー」が黒人に差別的であることが気に入らないトレイシーは「テレビではみんなで踊れないの?」という疑問を持ち実際に抗議運動を起こすことにしますが・・・というストーリー。

この作品は衣装の可愛らしさはもちろん、トレイシーをはじめそれぞれのキャラクターがいきいきとしていてこんな人いるかもしれない、この部分自分にもあるかもしれない、と共感できる人物や、こんなふうになってみたいという憧れを持ってしまう人物、邪魔ばかりしているいけ好かない人物などなど本当にいろいろな人物が登場します。
歌も大迫力でトレイシーの歌うオープニング「グッド・モーニング・ボルチモア」やトレイシーと親友のペニー、ライバルのアンバーがそれぞれのママと歌う「ママ、アイム・ア・ビッグ・ガール・ナウ」、最後に全員がノリノリで歌い踊る「ユー・キャント・ストップ・ザ・ビート」など印象的な音楽を次々と聞くことができます。筆者はゲネプロ後の公演にもお邪魔したのですが、フィナーレはお客様も拍手拍手、最後には一緒にダンスといった状態でとても盛り上がりました。
トレイシーの有名になりたい!という夢を追いかけて叶えてしまう快進撃はもちろん、トレイシーのまわりのキャラクターの変化も痛快です。例えば母であるエドナが太っていることを気にしてあきらめでいっぱいの人生を送っていたけれども、勇気を出して外に出て行くことで最後にはテレビに映ることになったり、親友のペニーの口うるさい母プルーディーがペニーの彼となるシーウィードを認めたり。

毎日忙しくがんばっている方にこそ楽しく笑って、最後には元気になれるこのミュージカルをぜひご覧いただきたいと思います。

ブロードウェイミュージカル「ヘアスプレー」

●2007年7/18(水)~8/5(日)
●Bunkamuraオーチャードホール