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[2010.11.24]

「金曜ロードショー特別版 オペラ座の怪人」12月17日 日本テレビ系で放送

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映画『オペラ座の怪人』が、オールキャスト劇団四季の日本語吹き替えで放送される。
舞台版を手掛けた作曲家 アンドリュー・ロイド=ウェバー自身による製作で2004年に公開された話題作。
この大ヒット映画の吹き替えを、40名近い劇団四季の俳優が行い、制作監修も劇団四季が担当。日本テレビとのタッグにより、TV放映されるとこになった。
アフレコの現場が一部マスコミに公開され、収録語主要キャストの3名が囲み取材に応じた。

----いつもは全身を使っての舞台上での演技ですが、今回は声のみのということで、苦労や感覚の違いなど。

高井 治
(ファントム役) やはり舞台だと舞台装置もありますし、リアリティがあるので気持ちも移入しやすいのですが、今回は別の俳優さんの画を見ながらそれに感情を乗っけるということで、自分のファントム像ではなく、この俳優さんのファントム像に近づかなくてはいけない、というのが難しかったです。

沼尾みゆき(クリスティーヌ役) 演出的なことはもちろん技術的な面では、会話もそうだし歌の面でも、普段やっている舞台のあの空間で全身で声を出すのではなく、ささやくような距離でのやりとりを歌で表現するというのが、感覚をつかむまで時間がかかりました。でもやってみたら、とても面白かったです。

佐野正幸(ラウル役) 明らかに表現するエアボリュームが違うので、1000人相手にやっている普段の舞台と、テレビの前でご覧になっている本当に近い一対一と、全く違います。同じ作品なのにこんなに違うのか、というのがまず第一印象でした。普段は本当に声を張ったところでの勝負でしたが、今回は全く逆のことでしたので、それが本当に難しかったです。

----面白かったところや新たな発見など。

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沼尾 舞台の場合はとにかく曲をニュアンスを乗せてしゃべる様に歌え、と言われているんですね。だからどれだけ表情をつけて、ニュアンスを乗せて、声の音色を変えて、いかにしゃべっている様に聞かせるかに重点を置いているのですが、今回、墓場の歌の時に「表情をほとんど乗せなくていいのでまっすぐ歌って」と言われたんです。この映画のあの画の時には淡々と歌った方が悲しみが増す、と言われてそういう表現方法もあるんだなと、舞台ではないことなので新鮮な発見でした。

高井 舞台では一回通り過ぎたら終わってしまいますが、スタジオでは繰り返し繰り返しダメを出されて、その場でクリアしていかなくてはならない、なんども更に良いものをと求められるのが辛いところでしたが、OKが出されるとほっとしましたね。

佐野 僕は舞台では今ファントムをやっているんですね。ラウル役は2006年の5月までやっていたので4年ぶりなんです。舞台でファントムをやっているのでラウルと接してはいますが、いざ自分がラウルに戻るのは久々なのです。ファントムとの切り替えは難しくてご迷惑をかけている部分でもありますが、自分の中では一つの楽しみですね。

----今回は台詞が若干変わっていたり、いつも歌で表現するところが台詞になっていたりすると思いますが、それで見えてきたそれぞれの役の新たな面などありますか。

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沼尾 クリスティーヌの生い立ちが自分の中で今回すごく深まった気がします。仲良しのメグ・ジリーと二重唱するところがあるのですが、舞台だと台詞はなくて歌だけでやりとりするのが、今回メグ・ジリーが歌ったあとに生い立ちを話すシーンがあるんです。そうすると自分の中でイメージが深まって、ああそうか、クリスティーヌはこう環境だったんだ、と思いました。

高井 普段メロディに頼っての音楽が割と優先ですが、映画の場合台詞が多かったりする分、よりリアリティ、中身がないとダメなんだな、と。舞台ももちろんそうですが、映画の方がより突き詰められてるように感じられます。
即座に画と合わせて、尚かつ自分に嘘のない声を出さなきゃいけない、真剣勝負を求められます。

佐野 ラウルは歌と台詞の比率は舞台とそんなに変わっていないですが、何回も何回も見ましたから、見るたびに画を見てラウルというキャラクターを感じ取る、ラウルというのは高い気品のあるところにいるべきだと分かりましたね。

----何度も舞台でやっている作品を、映画で吹き替えるのはプレッシャーでしたか?

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高井 そうですね、同じ作品ですが全然別の演出意図があるし、実際に見える場面もスケールが大きかったり細かかったり、やはり舞台と同じでは通用しないと。光栄でしたが大変な事を引き受けたな、と思いました。映画のファンも舞台のファンもいますし、今回は中間な作品になるわけで、どう評価されるのか期待と不安の両方です。

沼尾 お話をいただいた時は嬉しかったです。ただ、歌と台詞を別の方がやることもあるじゃないですか。だから今回もそういうパターンかなと思ったら、全部と言われて(笑)えええー!とびっくりしました。エミー・ロッサムさんのイメージが、とにかくすごい美人さんで歌もお上手だし、そのイメージを崩さないようになんとかしなきゃな、と思いました。

佐野 最初に聞いた時、ラウルと言われたのでまず驚きました。もう一度ラウルをやれるのかという期待もありましたし、出来るのかなという不安もありました。いざやってみると、歌に関しても毎日歌うたびに、自分の中でダメだと思ったり。でも立派な作品ですし、がんばらなくてはという葛藤の毎日でした。

----収録に入る前には映画を見て準備されましたか。

高井 僕はあまり見ませんでした(笑)結局、自分ではやりようがなかったので、現場でその場で要求されることをクリアしてどんどん変わっていったと思います。

沼尾 四季で上演しているものとテンポがかなり違うので、いただいたカラオケに合わせて歌い込んでテンポ感を身体に入れる練習はしました。息が持たない所もあったので、ブレスの位置などをすごく計算してスタジオに入りました。

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佐野 映画が公開されてからしばらく見ていなかったものですから、お話をいただいてから元の映画を全編、何回も見ました。ざっと見て、音楽のテンポ感が違うな、あんなとこでブレス入れてるな、これどうするんだろう、とかそういう細かいところも一応チェックしたんですが、いざやってみると合わせるのが本当に難しかったです。

----歌と台詞はどちらがやりやすかったですか。

沼尾 うーん・・やっぱり歌の方が私は楽しいです。台詞は普段しゃべっている舞台の台本とは違いますし、本当にリアルなあの映画の中でのこの近い距離の、隣にいる人同士のやりとりっていう距離感とか、時代とか設定、状況とかを全部(劇団四季の)藤川さんが演出を指導してくださっているので、それになんとかついていけるようにしゃべるので精一杯でした。なので、基本的には歌の方が楽しかったです(笑)

高井 僕は歌が専門なので、台詞はやっぱり映画の吹き替えは素人ですから、プロとして値するのか不安でした。

佐野 僕は台詞の収録はまだ少ししかやっていませんが、台詞は難しいなと思ってます。明日以降、これはかなり苦労するだろうなとは思ってます。歌もやはり、どうしても今ファントムやりながら休みの日に撮っているので、物理的に難しいですね。そこはすごく苦しみました。けど台詞も難しいですが面白いというか、すごく興味がわきました。

映画『オペラ座の怪人』テレビ放映は12月17日(金)21:00から。

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【金曜ロードショー特別版 映画『オペラ座の怪人』】

放送局:日本テレビ
番組名:金曜ロードショー (系列29局で放送)
放送日:12月17日(金) 21:00〜

劇団四季ヴォイスキャスト:ファントム 高井 治、クリスティーヌ 沼尾みゆき、ラウル 佐野正幸 その他

映画『オペラ座の怪人』(2004年アメリカ)
製作・作曲・脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー
監督・脚本:ジョエル・シュマッカー
出演:ジェラルド・バトラー(ファントム)、エミー・ロッサム(クリスティーヌ)、パトリック・ウィルソン(ラウル)