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関口 紘一 
[2014.03.17]

コンクール、第4回 Dance Creation Award 2014 の審査結果

第4回 DCA(Dance Creation Award 2014)は、3月7日、8日に東京・亀有リリオホールで開催された。このコンクールは、ダンスの創作力を一番のポイントとして審査することを眼目として、2011年9月に第1回が始まった。震災が起り困難に遭遇したが、2012年、13年と9月開催を続けてきた。
2012年11月には、第1回DCAで選ばれて、ベラルーシ共和国の「インターナショナル・フェスティバル・オブ・モダン・コレオグラフィ」に推薦参加した井田亜彩実/黒田なつ子のペアの『ごく小さな生き物・40億倍の世界から覗いてみたら・・・』が、見事に優勝するという快挙を達成している。その時の審査員長はかつてボリショイ・バレエの芸術監督も務めたウラジーミル・ワシーリエフで、「第1位を獲得する鍵は、創作のアイディアとメッセージだった」とコメントし、日本人の受賞を祝福した。
DCAは、通常、日本人が弱いとされる創作の力を励まして、その能力を海外のコンペティションでも発揮する手助けができれば、コンクールとしての意義を大いに認められるべきだろう。

1403dca01_518.jpg 大前 光市

今年、第4回DCAからは、新たにバレエの審査も行い、従来の9月から半年早めて3月開催となった。
参加作品は、創作もバレエも活発だった。創作は、大前光市の『目覚めよと叫ぶ声が聞える』が、圧巻のダンスで感動的。審査員特別賞が授与された。そして創作の第1位は、男性デュオの黒須育海/香取直登『PORTRAIT〜いきうつし〜』。鼓動音から始まってヴァリエーション豊かな動きを展開した。そしてこの作品は北京のコンクールに推薦される予定になっている。創作のジュニアAは井関エレナ『恋は野の鳥』。『カルメン』の有名な曲にのせて奔放な踊り。同時に指導者賞も受賞した。創作ジュニアBは井出望未の『Chameleon』。レインコートを使った表現力が評価された。
またチャコット賞は島田莉沙『Time exposed〜苔のむすまで〜』。時間を表わす工夫された表現が優れていた。ブラボー賞には佐々木健『時間のはざま』。2014年のベラルーシのコンクールへの推薦作は田村興一郎/近藤千紘の『ハゲワシと少女』、幅田彩加の『NIL』と決まった。バレエ部門もそれぞれ下記の通り授賞者が決まった。
表彰式では創作部門では新たに審査員に加わったダンサー、振付家の西島千博、バレエ部門では元NBAバレエ団総監督でジャクソン・コンクールなどでも審査員を務めた安達哲治がそれぞれ総評を述べて、受賞式は終了した。そしてまた、来年2015年の開催では、さらなる優れた創作に出会いたい、と切に思った。

1403dca02_515.jpg 黒須 育海/香取 直登 1403dca03_406.jpg 井出 望未
1403dca04_408.jpg 井関 エレナ 1403dca07_308.jpg 加瀬 裕梨
1403dca05_305.jpg 野条 優花 1403dca06_206.jpg 井関 エレナ

[第4回Dance Creation Award 2014 審査結果]

審査員特別賞
 大前光市『目覚めよと叫ぶ声が聞える』
創作 第1位 黒須育海/香取直登『PORTRAIT〜いきうつし〜』
   第2位 田村興一郎/近藤千紘『ハゲワシと少女』
   第3位 沼田志歩/Lim Woobin『on/e moment』
創作ジュニア A 第1位 井関エレナ『恋は野の鳥』
創作ジュニア B 第1位 井出望未『Chameleon』
バレエ ジュニア A 第1位 井関エレナ『ディアナとアクティオン』ヴァリエーション
バレエ ジュニア B 第1位 野条優花『アレルキナーダ』ヴァリエーション
バレエ シニア 第1位 加瀬裕梨『パキータ』エトワールのヴァリエーション
チャコット賞 島田莉沙『Time exposed〜苔のむすまで〜』
ブラボー賞 佐々木健『時間のはざま』
海外推薦賞 2014年11月 田村興一郎/近藤千紘『ハゲワシと少女』
             幅田彩加の『NIL』
海外推薦賞 北京(予定)  黒須育海/香取直登『PORTRAIT〜いきうつし〜』