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関口 紘一
[2009.08.19]

東京のSHOKO美し記 〜その1。チャコットのカタログ撮影潜入ルポ〜

ベルリン国立バレエ団のプリンシパルでK BALLET COMPANYのゲスト・プリンパル、SHOKOが真夏の祖国に一時帰国。
チャコットのモデルとして秋冬のカタログ撮影が羽田空港に程近いスタジオで行われた。

この日は、NHKの「トップランナー」の取材もあり、TBSもクルーを派遣する予定とかで人も多く活気にあふれていた。
スタジオの壁面には撮影するコーディネイトとポーズのプランが詳細に書き込まれた指示書が、ナンバー順に掲示されている。本日はコーディネイト数23、約35カットの撮影で、かなりタイトなスケジュールとか。

イタリアの野外公演から直接東京にやって来た、というSHOKOは、少し日焼けした肌が健康そうに輝いていて眩い。
舞台で見るたびに感心させられる素晴らしいプロポーションは、至近距離で見るとますます美しい。
何を食べて育ったんだろうとか、どういうこども時代をおくったのか、といった無用の愚問が頭を駆けめぐる。

ヘアメイク中にトゥシューズを縫っている姿が凛として印象的だった。

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撮影が始まる。・・・・秋冬の新作ウェアを着けたSHOKOが、『白鳥の湖』の黒鳥のポーズをとると、一瞬にして、照明に照らされて明るいスタジオが、あの妖しい雰囲気に満ちたドラマティックな空間に変貌するから不思議だ。
伝統的に築き上げられてきたバレエの身体が持つ表現力には、じつは恐るべき魔術的なパワーが潜んでいる。
『白鳥の湖』の黒鳥のシーンなどは、それが最も美しく最もドラマティックに現れるシーン。
SHOKOの完璧な身体表現力が、一瞬、その魔術を使ったのである。

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SHOKOも撮影を楽しんでいる様子で、次々と身に着ける新作ウェアを見事に着こなしていく。
例えばカシュクール風のトップスはウォームアップやクールダウン、あるいは街をぶらつく時に着るといいのかもしれないウェアだが、好きなようにアレンジできるところがポイント。
初めて着たSHOKOが、ボレロ風にアレンジしたり裾を首にまいてみたりと、たちまちあれこれと変化させて雰囲気を一変させる様子に、私などはアッケにとられてしまった。デートの最中に彼女の服がこんなにつぎつぎ変貌したらどうだろうか、とまたも無用の幻覚に陥ったが、これはまた、着こなす楽しみがいちだんとアップするウェアなのである。
ちなみに、その日彼女が思わず「すごくいい!」とか「かわいい!」と声をあげたのは、好きな色だというムラ染めのレオタードや、ニットの上下のウォームアップ、マラーホフからのリクエストでつくられたバッグなど。
それらの商品を身につけるたびにはじけんばかりの笑顔がこぼれていた。
中でも「気持ちよくて絶妙なゆるさ」と彼女が評した、黒のロングパンツはSHOKOの私物ではないかと思うくらいよく似合っていた。
余談だが、SHOKOが身に付けているピアスは彼女の私物で、今回は現場にたくさん持参して、ウェアに合わせてコーディネイトしていた。
そのSHOKOのピアスコレクションもカタログを見る楽しみのひとつではないだろうか。

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撮影はつぎつぎと続いて、表紙のカットなど難しいポーズをSHOKOは軽々とこなしていた。

さて、「東京のSHOKOの美し記」その2は、K BALLET COMPANYの熊川哲也の最新作『ロミオとジュリエット』でSHOKOがジュリエットを踊るまでを、少々シツコク密着して追っかける予定。乞うご期待である。

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