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針山真実 
[2017.04.15]

速報!YAGP(Youth America Grand Prix)2017 ニューヨーク・ファイナル、ファイナルラウンド

2017年4月12日、デービット・コッチシアター

4月12日、ニューヨーク・リンカーンセンターのデービット・コッチ シアターでユース・アメリカ・グランプリのニューヨークファイナルが行われました。

審査開始前に全国1万人の子供たちが全国各地での予選会に参加したとアナウンスされ、このコンクールの規模の大きさを感じました。その中からニューヨーク・ファイナルの出場権を得て、さらに決戦に進んだのはジュニア女子28名、ジュニア男子16名。シニア女子21名、シニア男子21名。

日本人で決戦に通過したのは以下。
ジュニア女子・中島耀、平野丹緒(留学生)
ジュニア男子・森脇秀行、三宅啄未。
シニア女子・東真帆
シニア男子・十川大希、栗原柊、岩崎達、倉智太朗(留学生)。

例年に比べると日本人の女子の通過者が少ないのに驚いた。
まずジュニア女子、『眠れる森の美女』よりローズアダジオのヴァリエーションを踊った中島耀は手足が細く長くて、特に日本人には珍しい膝下の長さと甲の高さが美しく目を惹いた。上半身の使い方、アームスの流れが柔らかくて、優しく上品なオーロラ姫。とても丁寧な基本ポジションと正確な技術を見せ好印象。観客からも歓声を浴びた。時間制限のためか編集された短いヴァージョンだったが今度はフルヴァージョンで見たいと思った。

Yo-Nakajima-FR17.jpg 中島耀

鮮やかで美しいブルーの衣装でライモンダのヴァリエーションを踊った平野丹緒も手足が長くてスタイルが良い。ロシアンメソッドできっちりとレッスンを積んでいることが見て取れる正確な踊り。身体と足の角度の使い方も正しく理解していて一つ一つのポーズが美しい。今後の成長が楽しみ。

ジュニア男子、12歳でバジルのヴァリエーションを踊った森脇秀行はシニア顔負け、プロ顔負けの踊りを見せ会場を大いに沸かせた。空中でのポジション、ジャンプでのアラベスクも綺麗。回転技のポジション、アラセゴンドの足も綺麗に伸び、軸もしっかりしていて、まだ12歳なのに出て来る技とその完成度の高さに驚いた。

『白鳥の湖』より王子のヴァリエーションを踊った三宅啄未は13歳。大人っぽく身体にも筋肉が付いている。ジャンプが高くて軽い。ピルエットも安定した軸で綺麗に決まり、ジャンプの後のポジション、五番ポジションも正確に収まり好印象だった。

Takumi-Miyake-FR17.jpg 三宅啄未

シニア女子の東真帆は『眠れる森の美女』3幕よりオーロラ姫のヴァリエーション。初めのアチチュード・デリエールの腿と膝が高く上がり背中も綺麗に立っていて、軸足の膝と甲が美しく伸びていてポーズが美しい。一つ一つのポーズをはっきりと見せて身体能力の高さがわかる。ハツラツとしたオーロラ姫を踊った。

シニア男子の16歳、十川大希は『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』よりコーラスのヴァリエーション、身体のバランスが良くスタイルの良い容姿に鮮やかな赤の衣装が映える。とにかく良く基礎が出来ていて一つ一つのポジションが綺麗。レッスンの取り組みが良いのだと思う。ジャンプも軽く、空中でも美しい姿勢が見える。踊り方も演技もとても爽やかでとても好印象、将来が約束されたダンサーだと思った。

『タリスマン』のヴァリエーションを踊った栗原柊も16歳。ジャンプの高さに観客がわっとどよめく程のジャンプ力を持つ。空中で足が良く開き身体能力が高い。ターンも気持ちよく決め、勢いのある清々しい踊りで会場を沸かせた。

Shu-Kurihara-FR17.jpg 栗原柊

この日一番の歓声を浴びたのが倉智太朗。バジルのヴァリエーションでまず初めのジャンプは良くターンアウトされたポジションとジャンプの高さ、そしてダブルカブリオールも大きく足を空中で打ちつけ、ここだけで観客から歓声が沸いた。中盤のターンはアラセゴンド・ターンの3回転から入り連続技をキレイにバランスをまとめて再び会場からは拍手。最後も両足が空中で180度を超える大ジャンプを見せてポーズを決めると拍手がしばらく鳴りやまなかった。技術だけでなく基本も出来ていて素晴らしかった。

シニア男子の岩崎達は『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』よりコーラスのヴァリエーション。ジャンプには高さがあり、回転にも余裕があり軸が乱れない。最後もしっかりポーズを決めていつでもバレエ団に入る準備が出来ている18歳だと思った。

彼らがどのように評価されるか楽しみ。大いに入賞候補だと思う。授賞式は現地14日の午後に開催されます。

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