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レポート:針山 真実 
[2013.04.18]

ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)ニューヨークシティ・ファイナル予選

4月12日〜18日までユース・アメリカ・グランプリのニューヨークシティ・ファイナルが開催され、日本やブラジル、ヨーロッパ、そして全米各地で行われたユース・アメリカ・グランプリ・地区予選を通過したダンサーたちがニューヨークに集結しています。
まず、12日〜16日まではニューヨークシティ・ファイナルの予選が行われ、選び抜かれたダンサーだけが17日の最終ラウンド「ニューヨーク・シティ・ファイナル」の決戦に出ることが出来ます。
年々地区予選の参加人数が増え、レベルも上がってきており、さらに今年は、このコンクールを舞台にしたドキュメンタリー映画『ファースト・ポジション』が上映され、YAGPが世界的に知られたため、参加者が増えて予選通過が難しくなりました。

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ニューヨークシティ・ファイナルの開催中は、毎日ワークショップが行われ、プリ・コンペティティブ部門(9歳から11歳)、ジュニアの部(12歳から15歳)、シニアの部(15歳から19歳)、アンサンブル部門、パ・ド・ドゥ部門に参加しているダンサーたちが部門ごとに分かれてレッスンを受けます。
またスカラーシップ・クラスが別に行われ、世界の名門バレエ学校への留学を夢見る生徒たちがこのレッスンを受けます。スカラーシップがもらえなくても入学許可を受けることも出来た生徒たちは、いろいろなチャンスを得ることができます。
ユース・アメリカ・グランプリはスカラーシップがもっとも多く授与されるコンクールになのです。

予選はSkirball centerで連日夜10時過ぎまで行われていて、いくつかを見に行きました。今年のジュニアの部では『タリスマン』のヴァリエーション、『コッペリア』より第1幕のヴァリエーションが多く踊られていました。
緊張のせいか笑顔がでないダンサーもいましたが、逆にものすごく表現しすぎるダンサーもいて、日本から出演したダンサーたちは、ちょうどよい自然な表現力だと思いました。
このコンクールはリハーサルが無く、カテゴリーごとにいっせいに舞台の上に上がって少し練習時間が与えられた後にすぐ本番なので、舞台の場所の使い方が上手く出来ていないダンサーが見られ、右端ばかりによって踊ってしまったり、後ろの方ばかりで踊ってしまったりしていました。

足を振りあげるように高く上げたり、回転技をむやみに足したり、見たことも無い振付でアピールしたダンサーもいましたが、そのようなダンサーの踊りの後は審査員同士が顔を見合わせたりしていて、あまりいい印象を受けていないのだと思いました。
個人的な意見ですがたくさん回転して、不安定な着地になるなら回転を1回減らしてでもキレイに安心してポーズする、足を振り上げるよりも少し低くてもよいので美しいラインが見られる方が良いと思いました。その点では日本人のダンサーは平均してみなさん踊りも振付も質が良く、ポーズとポーズの間の繋がりがとてもキレイで、衣装のセンスも美しく、派手すぎず、メイクもとてもキレイでした。
各部門からニューヨークシティ・ファイナルの本当のファイナルに残ることが出来るのは30名弱です。
レベルの高い決戦になるでしょう、楽しみです。

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