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文・写真/針山真実 
[2014.02. 7]

ユース・アメリカ・グランプリの予選が全米各地で開催されています

今年15周年を迎えたユース・アメリカ・グランプリ。4月に行われるニューヨーク・ファイナルの出場をかけて世界の各地で予選が行われています。
既に日本、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、ベルギーでの世界予選を終えて、今年1月から2月末までの毎週末にはアメリカの各地、全14都市で地区予選が開催されます。
私は1月10日から12日はフィラデルフィアの予選へ行ってきました。
コンクール会場は大学内にあるパフォーミング・アート・センター。大学内ですのでステージは日本の劇場の中ホール程の大きさです。
10日と11日はコンクールが朝10時からプリ・コンペティティブ、ジュニア、シニア、アンサンブル、コンテンポラリーと開催され、12日はコンクール参加者のためのワークショップが行われました。ワークショップはコンクール審査員により行われ、クラッシック・バレエ、ヴァリエーション・クラス、コンテンポラリー・レッスンが受けられます。

140206yagp_01.jpg 和やかなロビー

コンクール出場は申し込みをすると誰でも出場出来ます。中には学校のダンス科から授業の一環として出場している人もいました。
会場に着くとレジストレーションを済ませて楽屋に行きます。楽屋は出場者全員分が待機出来る広さが無いため、ダンサーは通路や階段にもバッグを広げて待機しています。
コンクールですが雰囲気は和やかで、神経質ではありません。同じバレエスクールの人同士は集まって、中にはお誕生日を祝うバルーンまで持ってきて飾り、みな楽しそうな雰囲気です。
またアメリカ人のメイクの薄さには驚きます。日本ではハッキリ、クッキリとメイクに時間をかけますが、多くのダンサーが目にアイライナーを1本薄く引いただけといった感じ。日本では腕や背中といった体にもファンデーションを塗ることが一般的ですが、こちらで塗る人は一人もいません。日本人ダンサーの美しいメイク技術を思い出して感心してしまう程でした。

ワームアップルームはいつでも自由に使うことが出来ます。
ダンサーの場当たりは15分間。カテゴリーごとに行われます。その際に舞台進行をするスタッフが一人一人にどちらの幕から出るのか、音が先かと聞いて回っています。場当たりが終わると指導者も保護者も舞台袖に立つことは出来ません。客席側から生徒の踊りを見守ります。
コンクールは日本と同じように進行され名前を呼ばれたら舞台に上がる。
アメリカで拍手禁止のコンクールは見たことがありません。同じバレエスクールの生徒が登場すると観客席側に居る応援チームが大拍手とエールを送ってコンクールを盛り上げます。

140206yagp_03.jpg 出番前に先生に衣装を直してもらう生徒

今回の審査員は全部で4名で、アメリカン・バレエ・シアターの元プリンシパルでミュージカルでも活躍したジョン・セルヤ、現在もアメリカン・バレエ・シアターで指導をしているリナット・イマエフなど。
アメリカの予選からニューヨーク・決戦に行けるかどうかは順位ではなく点数で決まります。審査員全員の点数を平均して95点以上を貰わないとニューヨーク決戦には進むことが出来ません。
毎年このコンクールは知名度が上がっていて参加者も増えてるので、決戦に進むことは年々難しくなっているようです。また審査員は各ダンサーに点数以外にチェック項目式になっている表にチェックを付けます。項目にはターンアウト、ポールド・ブラの使い方、フットワーク、スペースの使い方、音楽性、表現力、衣装、などかなり多くの項目があります。
この審査シートは後日貰うことが出来るので、出場者たちは審査員がどう見たのか、そして課題を知ることが出来るので良いと思います。

先日、ローザンヌ・国際バレエコンクールが終わり日本人が素晴しい結果を残しました。4月のユース・アメリカ・グランプリのニューヨーク・決戦にも多くの日本人が挑戦することと思いますので、どのようなコンクールになるか楽しみです。

140206yagp_04.jpg 場当たりで場所を確認するダンサー 140206yagp_06.jpg 舞台監督
140206yagp_02.jpg バレエ用品店がブースを並べている 140206yagp_05.jpg ワームアップ会場
140206yagp_07.jpg 表彰式(フィラデルフィア)
写真/針山真実(すべて)