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写真・文/小川峻毅 
[2014.02.12]

第42回ローザンヌ国際バレエコンクール、ファイナルレポート

既に報道で多くのメディアが第42回ローザンヌ国際バレエコンクールの結果を報じていますので、現地で見た授賞に至った過程を簡単に報告します。

140212r_20_2.jpg 二山治雄

コンクールの審査は1月27日からスタジオで行われるレッスンに始まり、30日まで計4回、クラシック・バレエとコンテンポラリー・ダンスに分かれて行われます。年齢別、男女別に分かれてバーレッスンに始まり、アンシェンヌマンで終わります。
審査員はレッスンを受けている生徒の様子から将来性、資質、技能向上の可能性などを見極め、減点ではなくどのような所が将来の可能性に発展するかを審査します。すばらしい才能には加点が大きく、しかしうまく出来ない生徒を減点する訳ではありません。
スタジオ・レッスンと平行して審査外のヴァリエーション曲のコーチングレッスンも進められます。会場に来た時より見違える様に良くなる生徒や、逆にだんだんと悩みを深めてしまう生徒がいることもあります。ここでももちろん、表現力や理解力が最も重要です。
31日に行われる2曲/コンテンポラリー、クラッシックのヴァリエーション審査の加点で、5日間の合計点で上位から20名がファイナリストに選ばれます。

2月1日のファイナル審査では、20名がそれまで得た得点にさらに加点されるので、当然上位の生徒が有利ですが、これまで通り演技の失敗を減点する訳でなく良いところを加点して結果最高得点者にメダル、以下点数順に6名がスカラシップを受賞します。勝敗結果ではないので「優勝」と言う一部の日本のメディアの表現は正確ではないと感じました。
ダンサーとしてこれから研鑽を積んで行くスタートに立った訳で、もちろん、たいへんな苦労しながら努力しなければなりません。選外者でも各国のバレエ・カンパニーのディレクターやスクールの指導者が声をかけることがあります。謂わばここは世界のバレエ・シーンに向かって巣立つヒナたちを見守る場所なのです。
今年はブラジル勢の躍動が素晴らしかったのですが、それを上回る日本人の繊細さや感性の深さ、表現力のしなやかさが、結果としては他国の生徒たちを上回りました。ですから、今年はたいへん楽しい取材が出来ました。これからもこれを越える活躍を期待しています。

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140212r_01.jpg 阿部夏香 140212r_02.jpg 新井花奈 140212r_03.jpg 池田絢音
140212r_04.jpg 石原朱莉 140212r_05.jpg 川添智香 140212r_06.jpg 熊谷早畝
140212r_08.jpg 荻野あゆこ 140212r_09.jpg 大谷遥陽 140212r_11.jpg 立川透子
140212r_12.jpg 寺沢里紗 140212r_13.jpg 鳥居舞羽 140212r_14.jpg 脇田紗也加
140212r_15.jpg 渡邊綾 140212r_16.jpg 山田夏生 140212r_18.jpg 水島裕哉
140212r_19.jpg 森春陽 140212r_20.jpg 二山治雄 140212r_21.jpg 大塚卓
140212r_07.jpg 前田紗江 140212r_10.jpg 高橋怜衣
140212r_15c.jpg 渡邊綾 140212r_17.jpg 加藤三希央
140212r_23.jpg 第42回ローザンヌ国際バレエコンクール 撮影:小川峻毅(すべて)