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里信邦子 
[2018.01.30]

ローザンヌ国際バレエコンクール2018が開幕! 日本から9人が参加した

第46回ローザンヌ国際バレエコンクール2018が1月29日に開幕した。日本からの参加者は9人(女子7人、男子2人)。2006年以来10人を切ったのは今年が初めて。だがレベルでは例年に引けを取らないようだ。ローザンヌ初日の感想を本多優衣子(メザミバレエスタジオ)、立花乃音(アイコ・シーマンバレエスタジオ)、森脇崇行(小池バレエスタジオ)に聞いた。
今年のコンクールには、ビデオ審査通過者とウルグアイでの予選通過者にユース・アメリカ・グランプリと北京国際バレエ・コンクールからの招待ダンサーを合わせ、世界16カ国から計73人が参加した。
昨年は、日本が最多の13人(オーストラリア10人、韓国9人、中国10人)だったのに対し、今年は韓国がトップの19人(オーストラリア11人、日本9人、中国10人)と、圧倒的な人数を送り込んだのが特徴。また昨年に引き続きアジア勢が約半数を占めレベルも高い。
日本は少人数の参加だが、2006年以降、毎年入賞者を出し全体のレベルが高くなっていると言われているので、大いに期待される。

PdL2018_02.jpg Prix de Lausanne 2018 / G.Batardon
PdL2018_05.jpg Prix de Lausanne 2018 / R.Buas

初日は、午後12時30分に劇場の扉が開いた。その後ゼッケンをもらいコンクール全般に関する説明があり、直ちにジュニア(14歳半〜16歳)とシニア(17歳〜18歳)合同で、女子のクラシックのレッスンが始まった。バーレッスンとその後のレッスンの間に3分の休憩が入り、1時間半びっしりの白熱したレッスンが行われた。
今年は14歳半からの参加が可能になり、まだ幼さが残る生徒が何人かいる中、キビキビとクラシックの型をこなしているダンサーが目についた。本多優衣子(14歳半)だ。「先生の指導が的確で新しい発見がありました。周りの子からも刺激を受けました。特に上半身の使い方とかがきれいで、やはり、世界に出てくると違うな、と思いました」と話し、初日にしてすでにたくさんのことを吸収している様子。

YAGP2018日本予選のシニア部門・コンテンポラリーで2位を勝ち取った立花乃音(15歳)は、「きれいでレベルの高い子ばかり集まっているし、コーチに見られているし。緊張と憧れのローザンヌがいよいよ始まったという気持ちで興奮しています」と話す。さらに、ここでの5日間を「日々成長できるものにしたい」と言い、「コンテンポラリーとクラシックが半々できるヨーロッパのバレエ学校に行きたい。たとえばチューリヒ・タンツアカデミーに」としっかりとした考えを語った。

PdL2018_06.jpg 手前・本多 右後ろ・立花 PdL2018_07.jpg 手前・本多 右後ろ・立花
PdL2018_08.jpg 本多優衣子 PdL2018_09.jpg 立花乃音

男子も初日は、午後4時から1時間半のクラシックのレッスンがあった。YAGP2018 シニアのクラシックで2位だった森脇崇行(15歳)は、コーチのパトリック・アルマンから細かい指導を受ける度に何回も頷き、周りの生徒の踊りもじっと見つめていた。「みんな踊りがきれいで、自分の足りないところを持っているからすごいなと思いました。すごく勉強になります」
男子では、森脇に限らず踊りの途中でも質問したりする生徒が目立ち、初日からできるだけ多くのことを吸収しようという強い意欲が感じられた。
森脇は、ここでの5日間を「いろいろことを吸収して、これからのバレエ人生の中で役に立つものを見つけたい」と考えている。そして将来は、コンテンポラリーも踊るがどちらかというとクラシックのダンサーになりたい。そのために、ドイツのジョン・クランコ・スクールを目指しているという。
アルマンはレッスン後に「まだ初日で何とも言えないが、今年の男子はレベルが高い。日本のモリワキは、繊細で優雅な踊りができる」とコメントした。

PdL2018_11.jpg 森脇、ダンスクラシック・レッスン PdL2018_10.jpg 森脇崇行
PdL2018_01.jpg Prix de Lausanne 2018 / G.Batardon

ここ数年の傾向ではあるが、特に今年の日本の参加者は、おじけることなく落ち着いており、ローザンヌを多くのことを吸収する「学びの場」と見なす姿勢が強い。また自分の立ち位置を見つめた上で自分に合うバレエスクールの情報を入手し、「自分のバレエ人生」を考えているように感じられた。

PdL2018_12.jpg Prix de Lausanne 2018 / G.Batardon
PdL2018_03.jpg Prix de Lausanne 2018 / G.Batardon PdL2018_04.jpg Prix de Lausanne 2018 / G.Batardon

 

日本からの参加者
(ジュニア)
本多優衣子(ほんだ・ゆいこ)14歳半、メザミバレエスタジオ
立花乃音(たちばな・のん)15歳、アイコ・シーマンバレエスタジオ
宇田美久 (うだ・みく)15歳、森高子バレエ教室
大岩詩依(おおいわ・しえ)15歳、Yarita Yu ballet studio
森脇崇行(もりわき・かたゆき)15歳、小池バレエスタジオ
(シニア)
長末春(ながすえ・しゅん)17歳、Yoko Kurata Ballet Studio
大木愛菜(おおき・あいな)17歳、小池バレエスタジオ&ジョンクランコスクール
宮原詩音(みやはら・しおん)18歳、ポルトガル・リスボン国立コンセルヴァトワール
梯幹矢(かけはし・みきや)18歳、スイス・バーゼル劇場バレエスクール

その他の参加者
オーストラリア 女子9人・男子2人
ベルギー 男子1人
ブラジル 女子3人
カナダ 女子1人・男子1人
中国 女子6人・男子4人
フランス 男子1人
ドイツ 女子1人
イタリア 男子3人
日本 女子7人・男子2人
ノルウェー 女子1人・男子1人
パラグアイ 男子1人
ポルトガル 男子1人
ロシア 男子2人
韓国 女子15人・男子4人
アメリカ 女子4人・男子3人
ウルグアイ 女子1人