関口 紘一

dancetoday 2009で、中村、金森、大植の3組のトリプルビルを上演

彩の国さいたま芸術劇場が新たに<dancetoday>という小劇場を使ったダンス・シリーズを始める。
まず第1回目は、3組の気鋭の今日のコンテンポラリー・ダンスをリードするアーティストが登場する。
金森穣は井関佐和子とunit-Cyan(ユニト・シアン)を組んで『trio〜《シアンの告白》』より抜粋を上演する。2人の関係性を<僕と彼女の僕と彼女>と捉え、8年間共に生きてきたことから生まれてくるものを表現する。Noismという社会的負荷から解放されたダンスだという。

中村恩恵は02年以来、中村作品に協力してきた廣田あつ子とユニットを組み、『le droit de rêver 夢みる権利』(フランスの哲学者バシュラールの遺稿集のタイトルでもある)を上演する。夢の中に入っていくことで生まれる孤独な自己との対話を通して、他人との共通分母を探る作品。
大植真太郎は、柳本雅寛、平原慎太郎とトリオを組んで『イキ、シ、タイ』を創る。人間は呼吸する運動によって立っていることが可能になっている、という発想から身体を考察するダンス。大植独特の新作ダンスが楽しみ。

いずれも日本とヨーロッパでダンスを踊ってきたフレッシュなアーティストが組んで、自由に創るトリプルビルである。3組とも興味深いユニークな発想と独特の表現力を持っているから、案外、<日本のコンテンポラリー・ダンスの現在>がステージから垣間見られるかも知れない。
今から待ちどうしい楽しみな公演である。
(2009年9月11、12、13日 さいたま芸術劇場 小ホール)

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