関口 紘一

エトワール・ガラ2010、ラコットの『三銃士』が世界初演される!

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超一流のダンサーがしのぎをけずるパリ・オペラ座バレエ団ばかりでなく、世界中のダンサーの頂点として讃えられ尊敬されるエトワール・・・。
05年、08年に続いて開催されるエトワール・ガラは、通常のバレエ公演のようなプロデューサー・システムではなく、現役のエトワールとして活躍している、バンジャマン・ペッシュがアーティスティック・オーガナイザーとなり、お互いに話し合い、公演の概要を決めていくセルフ・プロデュース公演。ダンサーとして、日々厳しい研鑽を重ね、直接、観客と向き合ってその感触を肌で感じている彼らが積極的に新しい自分を表現しようと試みる公演である。そのため、プロのプロデューサーがさまざまな条件を勘案して決める公演とはまた違った、エトワールのフレッシュでヴィヴィッドな人間的な側面を感じることができる舞台となっている。
 

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今回参加するパリ・オペラ座のエトワールは、自身の振付作品も発表し、意欲的な活動も行っているマリ=アニエス・ジロ、美男のサラブレットとして新しいオペラ座の顔として知られるマチュー・ガニオ、エトワールとして積極的に公演にも関わり、ダンサーたちの信頼の厚いバンジャマン・ペッシュ、09年『オネーギン』のレンスキーを踊ってエトワールに昇格したマチアス・エイマン。07年末、オペラ座のストライキの最中に決行された『くるみ割り人形』のクララを踊ってエトワールとなったドロテ・ジルベール。そしてプルミエール・ダンスーズながら特徴的な表現力を持つエレオノラ・アバニャート、昨年プルミエ・ダンスールに昇格した初参加のジョシュア・オファルト。さらに日本の観客にもお馴染みのマリインスキー・バレエ団のエフゲーニヤ・オブラスツォーワ、ハンブルク・バレエ団プリンシパルのシルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ、振付家としての活動でも注目を集めているドレスデン・バレエ団プリンシパル、イリ・ブベニチェクといったダンサーたちだ。

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A、B二つのプログラムが組まれる演し物は、2作品が世界初演される。
まず注目されるのは、Aプロで世界初演されるアレクサンドル・デュマ原作の『三銃士』。日本の観客には牧阿佐美バレヱ団のヴェルディの曲によるプロコフスキー版が良く知られるが、こちらはピエール・ラコット振付、映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランの音楽をラコットが選曲したもので、ブベニチェク、リアブコ、オファルト、エイマン、ガニオ、ペッシュ、アニエス・ジロ、ジルベールという豪華キャスト。今にも音楽が聞えてきそうな気分になる演目ではないか。プティの『カルメン』(ガニオ)、マルティネス『天井桟敷の人々』(ジルベール/エイマン)、ノイマイヤー『人魚姫』(アッツォーニ/リアブコ)他も予定されている。
Bプロでは、アパニャートがイタリア人振付家ダヴィッド・ボンバナに委嘱した『プレリュード』をアパニャートとペッシュが踊り世界初演となる。フォーキン『薔薇の精』(エイマン)、マクミラン『ロミオとジュリエット』(ガニオ)、プテイ『プルースト』(ガニオ/オファルト)、エク『アパルトマン』(アニエス・ジロ/ブベニチェク)、バランシン『スターズ・アンド・ストライプス』(ジルベール/エイマン)他も上演される。

「エトワール・ガラ2010」

●2010.7/28(水)〜8/1(日)
●Bunkamuraオーチャードホール
●出演=
アニエス=ジロ/マチュー・ガニオ/バンジャマン・ペッシュ/マチアス・エイマン/イザベル・シアラヴォラ/ドロテ・ジルベール(以上パリ・オペラ座エトワール)
エレオノラ・アバニャート(パリ・オペラ座バレエ団プルミエール・ダンスーズ)
シルヴィア・アッツォーニ/アレクサンドル・リアブコ(以上ハンブルク・バレエ団プリンシパル)
イリ・ブベニチェク(ドレスデン・バレエ団プリンシパル)
※2009年11月現在
●S席15,000円/A 席11,000円/B席8,000円/S席セット券28,000円(Bunkamuraチケットセンターのみ取扱い)
●開演時間=
 Aプロ:7/28・29日19:00、8/1日14:00
 Bプロ:7/30日19:00、31日14:00
●お問い合わせ=Bunkamura 03-3477-3244(10:00〜19:00)
 http://www.bunkamura.co.jp