解説:文葉

バロネ

(仏/ballonne)

「ボールのように膨らんだ」という意味。何がそんなに丸く膨らむのか。バロネも足技です。脚の一連の動きが空気を包むように見える、もしくは空気を脚で抱き込むように動かすことが語源と思われます。基本の動作は前後、横方向とどの方向もあり、片足をバットマンで蹴り上げたあと、戻すときに蹴り出した足をシュル・ル・ク・ドゥ・ピエにします。これに蹴り出す時の大きさ(高さ)、軸足の動きなどでバリエーションが出てきます。軸足の動きは3つほどあります。一つはア・テールのまま、もう一つは片足で踏み切ってジャンプ、最後は飛び上がる変わりに、片足でドゥミ・プリエのあと(ドゥミ・)ポワントに立ちます。二つめのジャンプも大きく、横に90度まで蹴り上げて前(5番もしくは、シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ)から後ろに戻すものをグラン・バロネgrand ballonneといいます。三番目はバロネ・スュル・ラ・ポアント ballonne sur la pointeといい、『グラン・パ・クラシック』の女性バリエーションで見せ場として使われています。
横方向はシュル・ル・ク・ドゥ・ピエに戻るときに空気を包み込みやすいですが、前と後ろはどうでしょう。ク・ドゥ・ピエに戻そうとつま先だけを動かしてみるとすかすかして見えませんか? これはNGなのです。前から戻るときは膝を開くことを意識して戻す、後ろから戻るときは踵から先に戻ってくるようなイメージで。どうでしょう、どちらもつま先から動かすように意識してないですね。その代わりつま先は常に伸ばして美しいカーブをキープしましょう!