解説:文葉

inhale/exhale (英/インヘール・エクスヘール)

息を吸う=inhale、息を吐く=exhale。breathe in、breathe outと同義語です。
ヨガをなさっている方には聞きなじみのある用語かと思います。

突然ですが、呼吸の大切さ、皆さんは日頃意識されていらっしゃいますか。
かくいう私はまったく顧みたことがなく、先日歯医者さんでそれに気づかされ、反省したばかりです。なぜ歯医者さんかというと、就寝時の噛みしめが原因で不調が起こっていることを指摘され、日中1時間ほどおきに深呼吸して、あごの筋肉を緩めて安静位に戻すように指導されたのです。現代の日本人は、ストレスのほか集中して何かをするあまり、歯ぎしり、かみしめ、くいしばってしまう人が増えてきているのだそう。現代人は集中して一点を見つめることが増えました。仕事でのパソコン以外にも、携帯電話、スマホ、タブレットを使わないことの方が珍しいほど。それは目を酷使し、読書とは違う固まり方、体の丸め方をしているということ。顔面筋も硬直してきているはずです。背中と顔は頭部を通って筋膜でつながっていますからね…。

うーん。思い返せば、就寝前に日中の疲れを取りリラックスする目的でアロマを用意することはあっても、特別深呼吸したりもしてませんでしたし、ましてや日中は固まったまま。「そういえば呼吸するの忘れてた」、なんてことしょっちゅう。すごく呼吸が浅くなってしまってるんですね。ストレッチするときも、さほどじっくり呼吸してないなぁ…。どんどん前傾姿勢になってるからと、姿勢を一時的に正しても、気づけば元の木阿弥。なぜなら、筋肉は疲れて酸素不足が起こって硬直しているのに、酸素を十分に送り届けず、外圧で伸ばしたりほぐしたり矯正したところで効果なし。再度固まってしまうわけですね。そりゃ、寝ている最中もあごも背中も縮こまるというもの。肩こりがひどくなるだけでなく、内臓機能が弱まり消化が悪くなるなんてことも起こってきてしまいます。

「深呼吸して緩めてリセットしないとダメなんだ。」
コリは、血行不良で、本来血とともに流れるはずの乳酸が筋肉内にたまってしまうことが原因で起こります。筋肉がどんどん固くなってしまっている状態をリセットさせるには、呼吸しないと。酸素です、酸素。私たちの細胞は酸素を求めているんです。

踊っているときも同様です。しっかりと吐ききって、一度の吸う動作でたくさんの酸素を取り込むことができる体、筋肉に質の良い酸素を送り届けられる体になる。とはいえ、バレエではおなかを引き上げていて腹式呼吸は不可能ですよね。鼻から息を吸ってしっかり肋骨の下の方から背中にかけた部分に呼気をためて、大きく広げられますか? そのとき横隔膜は下がっている? もちろん肩を上に吊り上げてはなりません。タオルを胸の下に巻きつけてみぞおち前で交差させて持ち、呼吸しながら広げたり縮められたりできるか確認してみましょう。緊張したら余計に呼吸が浅くなっていきますから、自然と深い呼吸ができるように普段のレッスンからプリエで息を吐くなど動作と一緒に呼吸する癖をつけてみましょう。呼吸が伴えば、きっといつもより、腕の動かし方ひとつとっても滑らかに、デヴェロッペやアラベスクものびやかに。踊りが一段と美しくなるはずです!