覚えよう!バレエ用語

「ダンス・キューブ」より抜粋 解説:文葉

シニヨン

バレエを習う人には親しみのある「お団子」ヘア。
きれいにお団子をした子たちとすれ違うと、誰もが「バレエがんばってるんだな」とわかるでしょう。あの清潔感にこちらまで心が洗われるようです。
もともとシニヨンはフランス語で「束髪」や「まげ」の意味で、発音記号どおりに発音するとシニョン。
しかも、束ねた髪をサイドや後頭部でねじる、くるくるとまとめるといった、アップスタイルの総称だそうです。
レッスン前に、襟足も乱さずぴしっと、短時間できれいに仕上げている人の姿をみると、職人芸だなぁと尊敬というか、なんだか素敵と思ってしまうのですが...わたしだけですかね。

足のポジション

クラシック・バレエでは、手の置く位置、足の置く位置が決まっていて「ポジション」と呼んでいます。足で一般的なのは1番から5番まで。

ブラン先生からアドバイス

1〜5番の足のポジションを覚えよう!両足をそろえた6番まで使うこともあるぞ。「右足前の5番」などといわれることが多いので、さっとポジションを取れるようにがんばろう。

第1ポジション

かかとと膝裏を密着させる要領で180度につま先と膝を開く。

第2ポジション

第1ポジションから、片足の長さ分のスペースを置いて、かかと同士を横に離したかたち。

第3ポジション

第1ポジションから、片足のかかとを片方の土踏まずの前までクロスにスライドさせたかたち。

第4ポジション

アン・ドゥオールに開いた両足を前後に交差、脚全体がクロス。そのとき両足の間に足1つ分のスペースをあけ、つま先とかかとが前から見て重なるようにする。重心は足と足の間。第5ポジションを前後に広げたかたち。

第5ポジション

第4ポジション同様、アン・ドゥオールした両足を前後に交差させ、脚全体をクロスさせた状態で隙間をあけず両足を密着させたかたち。

ブラン先生からアドバイス

「外側へ」という意味の「アン・ドゥオール」脚全体を付け根から外側へ開こう。180度開くのが理想だが、足首から無理に開いてはダメだぞ!はじめは開ける角度からはじめよう。

バー

稽古場の壁面にぐるりと張りめぐらされた横棒。そして移動するバー。
そこにつかまり行うバー・レッスンはバレエのいろはを学ぶ、おろそかにしてはならないレッスンです。
ピアノでいうと、バイエルやツェルニー、ソナチネかな? ドビュッシー、ショパンの曲を弾くにも地道に指さばきの練習を重ねますよね。それと同じです。まずはバーにつかまり、プリエをしなくては。バランスが取れるようにならなくては。
何より、正しい姿勢、動作を身体に刷りこませなくてはなりません。
バレエを3歳から習いはじめたわたしのいっちばん古い記憶は、バー・レッスンをしている自分。指定のブルーの半袖レオタードに、ピンクタイツ、バレエシューズを履いて、バーにつかまったまま鏡の中の自分とにらめっこをしている。もしくは、タンジュをしている。誰かに憧れて始めたワケではないから、じーっと自分を観察してたのか...?(変なの。) 今では、プロのダンサーのレッスン風景を見るのが大好き! 公演前、舞台にバーを出して身体をほぐしながら、今日の自分の体調を確かめている様子なんて! 集中している姿はすてきですよねぇ。

ブラン先生からアドバイス

小さい子のクラスでは、バーを使わないでレッスンする教室もある。先生や教室のスタイルでやり方はさまざまでも、バレエの基本は同じなのだ。

センター

バー・レッスンが終わると、バーを片づけ、センター・レッスンがはじまります。
どうして、「センター」なのか。壁に沿ってバーにつかまり一列に並んでいた人が、稽古場の真ん中でレッスンするから?とにかく、今度は何もつかまらずに踊ります。バー・レッスンでは比較的あしに意識が行きがちですが、センターになったらば、上半身にも意識を向けていかなくてはなりません。もちろん、腕も。
センター・レッスンでは、バー・レッスンでも行ったタンジュのほか、アダージョ(脚を上げて保ったり)、ピルエット、アレグロ(飛んだり跳ねたり)、グラン・アレグロ(ワルツにあわせて大技を決める!)を行います。そして最後にレヴェランス。流れるように優雅なお辞儀をしてクラスは終わります。

ブラン先生からアドバイス

小さい子のクラスでは、センターレッスンではスキップやツーステップなどの動きをすることが多い。楽しくステップしながら、音楽に合わせて動くことを身につけよう。

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