【バレエみらいシート:1年後の取材レポート】「自分を信じて楽しんで踊ること」
2026/9/17掲載

2024年12月に開催した「第1回 バレエみらいシート」。
企画の1つとして、イベント終了後に「1年後の自分へ宛てた手紙」を書いていただきました。
バレエみらいシートを通して感じた想いや、未来の自分へ届けたい言葉を、一人ひとりが丁寧に綴ってくださいました。
未来の自分へ託したその手紙は、1年の時を経てご本人の元へ届けられます。
バレエみらいシートを体験して、1年。
あの日からどのような成長を遂げ、バレエへの想いにどんな変化が生まれたのでしょうか。
ご参加いただいた瀬間 たかひろさんとお母さまに当時を振り返りながらお話しを伺いました。
「バレエみらいシート」への応募のきっかけはなんでしたか?

― たかひろさん
応募のきっかけは、チャコットのSNSでした。
そこで、「バレエみらいシート」の企画を見つけて、お手紙を書いて応募するのがすごく珍しくて、面白そうだなと思って。
― お母さま
実はそのころ、いろいろな環境の変化があり、大変な時期でした。
いろいろな思いや葛藤を抱えながら、そのときの気持ちを素直に手紙に書いてました。
― たかひろさん
手紙は、お母さんと2人で「こんなことあったね」とか言いながら書き上げました。
招待状が届いたときの気持ちはどうでしたか?
― たかひろさん
招待状が届いた日のことはすごくよく覚えています。その日も、レッスン帰りでポストを覗いたときに、自分宛の手紙が入っていて。
ご招待いただけると書かれていて、嬉しくてその場ですぐにお母さんに連絡しました!(笑)
― お母さま
本当にギリギリのタイミングで「何を書こう、どうしよう」って何度も書き直して出したお手紙だったんですよね。「もう今日が最終日だよ」ってせかしたりしていて。
だから、仕事中に何度も着信が入っていて掛け直したらすごく興奮した声で、「お母さん!すごいよ!来たよ!」って言われて。
本当に嬉しそうでした。
― たかひろさん
まさか、本当にくると思わなかったから、とにかくびっくりしたし、嬉しかったです。
バレエみらいシート当日で思い出に残っていることはありますか?

― たかひろさん
やっぱり奥村さんと池田さんに直接お話を聞いて、質問にも答えていただいて。それが、すごくいい経験になったと思っています。
ちょうどその後の発表会で「くるみ割り人形」に出演することになっていたので、表現の見せ方やどういうことを心がけて踊っているのかを聞きました。
― お母さま
いざお二人を目の前にしたら「どうしよう、何聞こう」ってずっと焦って緊張してたよね。
実は、私もすごく緊張していました。
― たかひろさん
奥村さんから「緊張すると思うけれど、 自分がやってきた練習通りに、落ち着いてやるのが1番自分らしい踊りができるよ」と言っていただいて。
その言葉は、発表会当日だけでなく1年たった今でも肝に銘じて練習しています。
バレエみらいシートから1年。
1年前の自分からお手紙が届いたと思いますが、振り返ってどうでしたか?
―たかひろさん
この1年は本当に激動でした。実はけがをしてしまって。半年ほど思うように踊れない時期がありました。
痛みに鈍感で病院に行くのが遅くなってしまい、踊れるようになるまでに少し長引いてしまいました。
― お母さま
もしここでバレエができなくなってしまったら、この子はどんな気持ちになるだろう、本当に心配でした。
でも、たまたまよい病院に出会って、半年かけてゆっくり治していきました。
― たかひろさん
焦らず地道にリハビリを続けました。
けがをする前はピルエットはなんとか3回転できる程度だったのですが、リハビリのなかで体の使い方を見直したことにより、復帰後は安定して4回、5回と回れるようになりました!
悪い癖を落とすことができ、技術的にもすごく成長できたと思います。
この1年でバレエを通じて印象にのこったことは?
― たかひろさん
バレエみらいシートに参加してから、バレエの作品にたくさん触れるようになりました。
今までは回ったり、跳んだりが好きだったのですが、基礎や柔軟性、そして何より「自分を信じて楽しんで踊ること」が大切なのだと学びました。
― お母さま
本当に変わりましたね。今までは、猫背だったり歩き方も意識してなかったと思います。
でも、今では歩いているだけでも「バレエやってる?」と聞かれることが増えました。すごく、嬉しいです。

― たかひろさん
今までは 猫背で姿勢が悪くなってしまうことも多かったのですが、今では無意識のうちにきれいな姿勢を保つことができるようになりましたね。
電車などの移動中でも、常にピンスポットが当たっている意識でデコルテを引き上げるようになりました。
― お母さま
他のジャンルのダンスを踊っているときに、無意識のうちにバレエの所作になってしまうこともありますね。
そのくらい、バレエが染みついてきていると感じています。
― たかひろさん
日常生活の中でも、例えば学校とかでの記念撮影のときも意識せずともポーズを付けてしまっていますね(笑)
これから挑戦してみたいことはありますか?

―たかひろさん
プロになって、影響力を持てたら、もっとたくさんの人にバレエのすばらしさを広めたいです。
男の子でバレエを習っている人はまだ少ないので、バレエを始める男の子が増え、メンズバレエが広がったらいいなと思っています。
たかひろさん、お母さま、貴重なお話をありがとうございました!
けがという大きな試練を乗り越え、技術面だけでなく、精神面でも大きく成長されたたかひろさん。
「バレエのすばらしさを、もっと多くの人に広めたい」という想いを胸に、これからどのような舞台で活躍されるのか、その歩みを楽しみにしています。
第1回|2024年12月開催 あの日から1年、みんなの「今」
「バレエみらいシート」とは・・・・

オンワードホールディングス × チャコット × 新国立劇場 が、未来のバレエ界を支える小・中学生を全力で応援する特別企画です。
バレエで頑張っていることや会いたい想いを手紙に書いて投函いただき選ばれた方には、新国立劇場バレエ団によるバレエ公演をご鑑賞、プロダンサーや指導者と直接対話交流できる貴重な機会を提供いたします。憧れの“プロ”と交流することで、子どもたちの夢や目標をより大きく育んでいただきたいと考えています。
本企画は、バレエ界のみらいを担う小中学生の応援を目的として実施いたしましたが、私たち主催者が皆さまの温かいご支援に支えられていることを改めて実感することができました。
皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。
株式会社オンワードホールディングスとチャコット株式会社は、公益財団法人新国立劇場運営財団と協働し、今後も「バレエみらいシート」を実施する予定です。プロの舞台を間近で体感し、一流のダンサーと直接交流することで、皆さんの心に新たな刺激と夢が芽生えることを願っています。



