<第5回>プロフィギュアスケーター鈴木 明子さん「スケートの衣裳ができるまで」

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いよいよプロフィギュアスケーター鈴⽊木明⼦さんのとのコラボ企画
「"フィギュアスケート衣裳ができるまで"追っかけリポート」が始まります。 

第5回「仮縫い編(後編)・本縫い編」

前回からの続き。
実際に滑って試していただきました。

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動きにくいところはなかったようなので一安心。 
スピンをした時にスカートが広がりすぎないようにスカートの付け位置を下げ、フレア分量を減らすことにしました。

それから、鈴木さんの衣裳へのこだわりのひとつにあった"お尻が丸見えにならないように"という点を考慮して、腰の黒いフィッシュネットの付け位置も少し下げることに。

続いて、飾りについての相談です。

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2種類の羽サンプルをお見せして、髪飾りや腰周りにストーンと混ぜて付けるご提案をしたところ、「ぜひ羽を付けたい!」とのこと。 
写真の羽とイエロー系にグリーンがかかったストーンをミックするすることにしました。

あとは持ち帰って、修正後飾りつけに入ります。
完成までもう少しです!

その日のうちに東京へ戻り、さっそく修正作業。
修正箇所を書き込んでいきます。

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まずはミシンを使う作業から。
スカートの付け位置を下げて取り付け、裾の始末をします。
胸元の黒いフィッシュネットも幅が変更になったので縫い直し、一度組み上げたパーツですが、布の端を縫い込むため、一度ファスナーの部分をほどきます。
ボディに斜めに渡したストレッチチュール素材の後ろ中心と脇を縫い付けます。

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腰のフィッシュネットのパーツをつなぎ合わせた後、上部を縫い付けていきます。

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このネット、中縫い(端を縫ってから内側に折り返す)するのですが、目が粗いので折りこむ部分を少ない幅にしないと透けて見えてしまいます。
細かやかな作業です。


前回ご紹介しそびれましたが、この衣裳のボディ部分はオペコットというチャコットオリジナルの2Way素材(縦と横の2方向に伸縮する素材)に、スカートの生地と同じメーカーのストレッチチュール素材を重ねています。

その理由は、ボディのつるっとしたやや光沢のある素材感に深みを持たせる意味とスカートの生地の色と合わせるためなんです。

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ミシンを使って縫うパーツがつきました!

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ここからは手縫いでの作業。
黒いフィッシュネットの先端部分と、ストレッチチュールの前中心部分を手縫いで留め付けます。 

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デザイン画にはなかったのですが、仮縫いの時にゆとり分の生地を結んであった腰布の端がリボンのように見え、これが採用されました。 

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ネットの下の部分は、スカートがめくれにくい位置を確認しながら縫っていきます。
すべて縫いあがればベースは完成です!

さて、ここから飾りが付き、どのように変身するでしょうか・・・・
完成まであとひと息です♪


第6回「飾り付け編」へ続く 




プロフィギュアスケーター 鈴木 明子さん「スケートの衣裳ができるまで」

 

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