【ユーリ!!! on ICE × Chacott】 衣裳デザインの裏側 <第9回>
2016/12/20掲載
男子フィギュアスケートアニメ「ユーリ!!! on ICE」。
最初にチャコットに衣裳デザイン原案のオファーがあったのは、今年の1月。今回、このアニメのために久保ミツロウさんが描き下ろした作品ということで、私たちも全部のストーリーはまだ知りません。この先どうなっていくのか楽しみです♪
そして、ストーリー以外にもうひとつ。選手が試合で着用する衣裳にも注目してください!
今回、特別企画として衣裳の原案をデザインした佐桐のインタビューを紹介していきます。元のデザインがどのようにつくられ、それがどのようにアニメ化されたのか、ぜひチェックしてくださいね!
― 第9回 ―
いよいよグランプリファイナル ショートプログラムです。
放送も残すところあと1回となりました。
ファイナルに残った6人の中で、今回初めて登場したのがオタベック・アルティンです。 ではさっそくオタベックの衣裳について聞きました。
●どのようにデザインされたのですか?
━監督から、音楽は「ハンガリークラシック」なので、民族衣裳のイメージと言われていました。
ベストはプリントの柄生地で、その上にストーンを貼って立体感を出しつつ、キラキラさせています。肩のヨーク部分とパンツには、ストレッチベロアを使いました。 パンツには、革ひもにストーンをあしらった飾りを付けました。
●どのようにデザインされたのですか?
━はい、大き目のストーンでモザイク柄にしています。大きい粒を使いたいけれど軽く仕上げたいという時には、アクリル素材のストーンを使います。
●少し光沢がありますが、シャツ素材はどんなものですか?
━ニットサテンという生地を使っています。
この衣裳のイメージだと、表地は光沢がありすぎるので裏使いにしています。裏使いにすると光沢が抑えられ、少しザラついた風合いになります。
●素材の裏を使うこともあるんですね!ベルトは最後に付けるのですか?
━ベルトはパンツに付いています。アニメーションでは無地で光沢のある素材になっていました。シャツとベストも一体型になっています。
●デザイン画では白いタイツを履いていますね。
━民族衣装なので、やはり白タイツかと思いまして・・・。
早弾きの超絶技巧曲ということで、かなりのステップシークエンスが魅せ場となります。パンツの裾さばきが邪魔にならないようにという意味でも、タイツにしてみました。アニメーションではブーツカバーになっていましたね。
今回はここまでです。
最終回、オタベックのフリースケーティングの衣裳も楽しみですね!
お楽しみに!
- 第1回:ヴィクトルのフリープログラム用衣裳のデザイン
- 第2回:男性用衣裳の特徴
- 第3回:勇利 VS ユーリ
- 第4回:勇利に憧れる南健次郎のフリーと、勇利のフリーの衣裳について
- 第5回:グランプリシリーズ中国大会のショートプログラムの衣裳について
- 第6回:グランプリシリーズ中国大会のフリープログラムの衣裳について
- 第7回:ロシア大会ショートプログラムの衣裳について
- 第8回:ロシア大会フリースケーティングの衣裳について
- 第9回:グランプリファイナル ショートプログラム
- 第10回(最終回):グランプリファイナル フリースケーティングの衣裳について
- 番外編:チャコットが制作した「勇利のフリースケーティング衣裳」ができ上がるまで
- 番外編2:ユーリ・プリセツキーのエキシビジョンの衣裳について