日本のバレエの偉大なフロンティア、橘秋子をご存知ですか?
橘秋子は、長年にわたり牧阿佐美バレヱ団を主宰し、現在、新国立劇場の舞踊芸術監督を務める牧阿佐美の母です。
昭和の初め、華やかで自由闊達、流行の最先端を行くモダンな若い教師だった橘秋子は、バレエに魅了され、ロシア人バレリーナ、エリアナ・パヴロバに入門。たちまち才能を発揮して橘秋子バレエ団を設立します。それからはただひたすら、生涯のすべてを日本のバレエのために捧げました。
橘秋子は、ヨーロッパのバレエに精通していましたが、あくまで<日本人によるバレエの美>を求め、『飛鳥物語』『戦国時代』『角兵衛獅子』などのグランドバレエを創作しました。後年はバレエ教育にすべての情熱を傾注、アーティストとしてのバレエダンサーの育成をめざす橘バレエ学校を設立。瀧修行、小笠原礼法、茶道、華道、座禅などをカリキュラムにとり入れて、海外のメディアの関心も集めました。
そして橘秋子の門下からは、牧阿佐美を始め、森下洋子、大原永子、岡本佳津子、川口ゆり子など、今日の日本のバレエの屋台骨を支える人たちがつぎつぎと育ちました。 |
ポワントで踊る橘秋子 |