【情報】マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」

男性版「白鳥の湖」の熱狂から5年、マシュー・ボーンが日本に届ける"究極の愛"

禁じられた愛、抑圧された感情。
時代を超えて語り継がれてきた物語がよみがえる。

白鳥を男性ダンサーたちが演じた「白鳥の湖」など、古典を大胆な解釈で再構築してきた英国の鬼才マシュー・ボーンが2019年世に放ったのは、言わずとしれたシェイクスピア悲劇の名作「ロミオとジュリエット」。ストレートプレイはもちろん、ケネス・マクミラン振付によるクラシックバレエの名作、そしてミュージカルも人気を博した「ロミオとジュリエット」は"マシュー・ボーン・マジック"によって人々の期待を裏切らないスリリングでスタイリッシュな作品として大ヒットとなった。
クラシックバレエ版と同じくプロコフィエフの音楽を使いながら、もちろんただの「ロミオとジュリエット」ではない。舞台は14世紀のイタリアではなく、近未来。反抗的な若者たちの矯正施設"ヴェローナ・インスティテュート"で物語は繰り広げられる。対立するモンタギュー家とキャピュレット家という存在は無いが、理不尽な抑圧の中で若者たちが抱える生きづらさは共通のテーマだ。
原作ではジュリエットに密かに想いを寄せる従兄のティボルトは、ここではジュリエットを蹂躙する看守であり、二人の恋人たちを支援するローレンス神父は女性に変わっているものの頼れる存在のまま、ロミオの親友であるマキューシオはゲイとして描かれていたりと、マシュー・ボーンならではの"ずらし"を発見するのも楽しみの一つかもしれない。
2022年秋、ダンスの殿堂として知られるロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場との共同製作作品として本作の新たな始動が発表された。2023年夏に開始される英国内ツアー、アメリカ、フランスツアーを経て2024年春、待望の来日が実現する。マシュー・ボーン作品の日本での上演は、2019年の"新演出版"「スワンレイク」以来5年ぶりとなる。
これまでのニュー・アドベンチャーズ来日公演でおなじみの顔ぶれも多いキャスト陣による本作はマシュー・ボーンファンにとって必見といえるだろう。

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Photo by Johan Persson

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Photo by Johan Persson

●2024年4月10日(水)〜21日(日) 全16回
●東急シアターオーブ (渋谷ヒカリエ 11階)

企画制作・招聘 ホリプロ

原作:ウィリアム・シェイクスピア
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
演出・振付:マシュー・ボーン
美術・衣裳デザイン:レズ・ブラザーストン
出演:ニュー・アドベンチャーズ

2023 年 12 月 チケット発売予定

チケット取扱い・お問い合わせ:ホリプロチケットセンター
03-3490-4949
http://horipro-stage.jp
他各プレイガイド

<ものがたり>
近未来、反抗的な若者を矯正する教育施設"ヴェローナ・インスティテュート"。そこでは厳しい監視下で自由を奪われた若者たちが男女の接触を禁じられて暮らしていた。暴力的な看守ティボルトのハラスメントにおびえるジュリエット、有力政治家の両親から見放されて施設に入れられたロミオ。施設で出会った2人は瞬く間に恋に落ち、看守の目を盗んで逢瀬を重ね、仲間たちに祝福されながら愛を誓いあうのだった。しかし幸せもつかの間、突如酒に酔ったティボルトが銃を振りかざして現れ、乱闘のあげく仲間の一人マキューシオが命を落としてしまう。怒りに燃えるロミオとジュリエットたちはティボルトに立ち向かうも、さらなる悲劇が彼らを待ち受けていた...。

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