ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

ルグリ&ゲラン、スミルノワ&チュージン、ヌニェス&ムンタギロフが圧巻の踊りを見せた、見応え充分のルグリ・ガラ

「ルグリ・ガラ〜運命のバレエダンサー〜」マニュエル・ルグリ、イザベル・ゲラン、マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン他:出演周知のようにマニュエル・ルグリは、元パリ・オペラ座バレエ団のエトワールで、現在はウィーン国立歌劇場バレエ団の芸術監督を務め、ダンサーとしても活動している。また、自身が主宰するグループ公演もたびたび行うなど、長い優れたキャリアを

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2017/09/11掲載

ワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミーを迎えて、日本のバレエの将来を担うバレエダンサーたちが踊った

「バレエ・アステラス 2017〜海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて〜」新国立劇場バレエ研修所今年の夏も「Ballet Asteras 2017 バレエ・アステラス〜海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて〜」が開催された。第8回目となる今年は、ワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミーが特別参加した。 開幕は、牧阿佐美が19世紀フランスの作曲家シャルル・グノーの音楽に振付けた『シンフォニエッ

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2017/08/10掲載

島地保武、柳本雅寛、広崎うらん、3者3様の作品が誕生した谷桃子バレエのトリプルビル

谷桃子バレエ団Contemporary Dance Triple Bill『セクエンツァ』島地保武:振付、『Nontanz』柳本雅寛:振付、『Pêches ペシュ』広崎うらん:振付日本の老舗バレエ団における次世代の果敢な取り組みが頼もしいと感じられる昨今の日本のバレエ界。谷桃子バレエ団は3名の日本の振付家にコンテンポラリー作品を委嘱する新作の創作に取り組んだ。ここで誕生した新たな3作品は、ダンサー

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2017/08/10掲載

男性ダンサーのパワフルな踊りが際立った『海賊』、タマラ・ロホ率いるイングリッシュ・ナショナル・バレエ

English National Ballet イングリッシュ・ナショナル・バレエ"Le Corsaire": Staged by Anna-Marie Holmes after Marius Petipa and Konstantin Sergeyev 『海賊』アンナ=マリー・ホームズ:復元振付(マリウス・プティパ、コンスタンチン・セルゲイエフに基づく)英国ロイヤル・バレエ団のスターだったタマラ

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2017/08/10掲載

新国立劇場バレエ団の『ジゼル』、素晴らしかった木村優里と米沢唯の踊りに感銘を受けた

新国立劇場バレエ団『ジゼル』コンスタンチン・セルゲーエフ:改訂振付、ジャン・コラリ、ジュール・ペロー、マリウス・プティパ:振付新国立劇場バレエ団は、コンスタンチン・セルゲーエフ版『ジゼル』を1998年に初演し、何回か再演している。『眠れる森の美女』や『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『ラ・バヤデール』などが、新国立劇場バレエ団のヴァージョンとして上演され、あるいは改訂が決まっていたりする中で、『ジゼル

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2017/08/10掲載

勅使川原の記念碑的作品『ABSOLUTE ZERO|絶対零度2017』が18年ぶりにアップデートされて再演された

『ABSOLUTE ZERO|絶対零度2017』勅使川原三郎:構成・振付・美術・照明・出演世田谷パブリックシアターが開場20周年記念公演に、勅使川原三郎の構成・振付・美術・照明による『ABSOLUTE ZERO|絶対零度2017』を上演した。 『ABSOLUTE ZERO』は、同劇場のオープニング・シリーズの一環として1998年に初演された作品で、翌年、同劇場で再演された後、2000〜01年にかけ

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2017/07/10掲載

阿部裕恵がキトリ役で全幕主役デビューし、清瀧千晴がバジルを踊った『ドン・キホーテ』

牧阿佐美バレヱ団『ドン・キホーテ』アザーリ・M・プリセツキー、ワレンティーナ・サーヴィナ:演出・振付(プティパ、ゴールスキー版に基づく)牧阿佐美バレヱ団の『ドン・キホーテ』は、プリセツキーとサーヴィナの演出振付によるヴァージョン。プリセツキーは周知のように、20世紀を代表する舞姫、マイヤ・プリセツカヤの弟。キューバ国立バレエで踊り振付も手がけるようになった。モーリス・ベジャールの20世紀バレエ団な

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2017/07/10掲載

カマルゴが客演し、海外公演の成果を見せた東京バレエ団のマカロワ版『ラ・バヤデール』

東京バレエ団『ラ・バヤデール』ナタリア・マカロワ:振付・演出(マリウス・プティパ版による)東京バレエ団がマカロワ版『ラ・バヤデール』を上演した。バレエ団としての初演は2009年で、その後、再演を重ねてきた。今回は2年振りだが、この4月に第32次海外公演としてシュツットガルトで上演し、高い評価を得てきたばかり。それだけに、今回の海外公演の成果を問う舞台でもあった。話題は、ダニエル・カマルゴを戦士ソロ

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2017/07/10掲載

民俗舞踊の力強い開放感によって革命の膨大なエネルギーを垣間見せた『パリの炎』

The Bolshoi Ballet ボリショイ・バレエ団"The Flames of Paris" choreography by Alexei Ratmansky with use the original choreography by Vasily Vainonen 『パリの炎』アレクセイ・ラトマンスキー:振付、ワシリー・ワイノーネン:原振付『パリの炎』は旧ソ連時代の1932年に、サンクト

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2017/07/10掲載

スミルノワとチュージンが踊り、魔界と人間のドラマが繰り広げられた『白鳥の湖』

The Bolshoi Ballet ボリショイ・バレエ団"Swan Lake" choreography by Marius Petipa, Lev Ivanov Alexander Gorky and Yuri Grigorovich 『白鳥の湖』マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、アレクサンドル・ゴールスキー、ユーリー・グリゴローヴィチ:振付『白鳥湖』は、オデット/オディールがオリガ・スミル

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2017/07/10掲載

妖精世界の平和が実現した楽しく魅力的な世界、NBAバレエ団『真夏の夜の夢』

NBAバレエ団『真夏の夜の夢』クリストファー・ウィールドン:振付、『葉は色褪せて』アントニー・チューダー:振付NBAバレエ団がアントニー・チューダーの晩年の秀作『葉は色褪せて』とクリスファー・ウィールドンがコロラド・バレエ団に振付けた『真夏の夜の夢』(原作はシェイクスピアの戯曲)を上演した。ウィールドンの『真夏の夜の夢』は、なかなかおもしろかった。この作品は原作をバレエ化するために一部カットして作

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2017/06/12掲載

存在の形態としての円軌道が重なり合って「時の渦」が現れる、深遠なムーヴメントを見せたローザス&イクトゥス

ローザス&イクトゥス『時の渦-Vortex Temporum(ヴォルテックス・テンポラム)』アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル:振付アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル/ローザスが来日し、『ファーズ Fase』と『時の渦ーVortex Temporum(ヴォルテックス・テンポラム)』を上演した。私は日本初演となるローザス&イクトゥス『時の渦 Vortex Temporum』を観た。このダ

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2017/06/12掲載

新国立劇場バレエ『眠れる森の美女』、木村優里のオーロラ姫と米沢唯のカラボスのデビューを観る

新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』ウエイン・イーグリング:振付(マリウス・プティパ原振付による)新国立劇場バレエの2016-17シーズンの5月公演『眠れる森の美女』は、2014年にウエイン・イーグリングが振付け、新制作した舞台。今回が最初の再演となる。新国立劇場バレエ『眠れる森の美女』のヴァージョンの特徴一つは、カラボスがトゥシューズを着けて踊るということ。それに応じた5公演4組のキャストが組ま

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2017/06/12掲載

様々な音楽と多彩なムーヴメントが融合した素敵なコンサート、堀内充バレエコレクション2017

堀内充 バレエコレクション 2017『ヴァイオリン・コンチェルト』『室内オーケストラのための3つの小品』『バック・トゥ・ザ・フューチャー 』『夜と光』『ホテル・モーツァルト』堀内充:振付昨年に続いて堀内充バレエコレクション2017が開催された。2013年に堀内元・充で始まったバレエコレクションも、今回で6回目を迎え、会場はこれまでと同様、めぐろパーシモンホールだった。 今回のバレエコレクション 2

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2017/06/10掲載

セネガルのドラムと和太鼓や横笛とともに10人のダンサーが踊り、美しいイマジネーションを描き出した新作『狩月記』

谷桃子バレエ団特別公演「師の命日に贈る〜過去・現在・未来への歩み」『ロマンティック組曲』谷桃子:振付、伊藤範子:バレエミストレス、『Pas de Quatre』日原永美子:振付、『B--MOTION』岩上純:振付、『狩月記』YAS-KAZ:演出・構成・作曲・演奏、岩上純:振付カンパニーの創設者である谷桃子の三回忌にあたる4月26日に、谷桃子バレエ団特別公演「師の命日に贈る〜過去・現在・未来への歩み

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2017/05/10掲載

国内の四つのバレエ団がそれぞれの持ち味を出して、華やかに競演した「NHKバレエの饗宴 2017」

NHKバレエの饗宴 2017井上バレエ団『ナポリ』第3幕からパ・ド・シス、タランテラ、フィナーレ(オーギュスト・ブルノンヴィル:振付)、貞松・浜田バレエ団『死の島----Die Toteninsel』(森優貴:振付)、新国立劇場バレエ団『テーマとヴァリエーション』(ジョージ・バランシン:振付)、牧阿佐美バレヱ団『眠れる森の美女』から第3幕(テリー・ウエストモーランド:振付)「NHK バレエの饗宴」

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2017/05/10掲載

20世紀から21世紀へのバレエの変貌を鳥瞰する優れた舞台、スターダンサーズ・バレエ団「バランシンからフォーサイスへ」

スターダンサーズ・バレエ団「バランシンからフォーサイスへ 〜近代・現代バレエ傑作集〜」『セレナーデ』『ウエスタン・シンフォニー』ジョージ・バランシン:振付、『N.N.N.N.』ウィリアム・フォーサイス:振付スターダンサーズ・バレエ団が「近代・現代バレエ傑作集」とサブタイトルを付け、「バランシンからフォーサイスへ 」という公演を行った。演目は、バランシンの『セレナーデ』と『ウエスタン・シンフォニー』

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2017/05/10掲載

バレエとバリ舞踊が融合して新しい楽しい世界に遊ぶことができた、東京シティ・バレエ団『ドリーム』

東京シティ・バレエ団「バレエとバリ舞踊の饗宴〜バリ版:真夏の夜の夢〜」『ドリーム(バリ版:真夏の夜の夢)』中島伸欣:台本・演出・振付、石井清子:振付東京シティ・バレエ団は、異なったジャンルとバレエのコラボレーション企画をしばしば行っているが、今回はバリ舞踊とバレエという組み合わせだった。沖縄県那覇市のパレット市民劇場との提携事業である。第1部はバリ舞踊(「クビヤール・トロンポン」「チョドン」「オレ

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2017/04/10掲載

万雷の喝采と総立ちのカーテンコール、世界中のバレエファンに愛されたニーナのキトリ、見納めの舞台

Nina Ananiashvili FINAL CLASSICAL GALA「アナニアシヴィリの軌跡〜最後のクラシック・ガラ〜」ニーナ・アナニアシヴィリについて想う時、いつも思い出すことがある。それは1990年頃だったと思う。モスクワのダンス雑誌「Ballet」の編集室でライザ・ストルチコーワと会った時のことだ。ストルチコーワはボリショイ・バレエの元プリンシパルで、『シンデレラ』の初演を踊ったこと

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2017/04/10掲載

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