ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2008.03.10]

コンドルズの『UFO』、ブラジルツアー2008前夜祭:新

コンドルズの『UFO』が、360度公開された。主宰者の近藤良平がUFOに遭遇したのは、南米にいた頃。「友達と草サッカーの試合中、アンデス山脈方面から飛来する謎の円形飛行物体が敵陣ゴール前に不時着した」時だそうだ。
それはまず、宇宙人が地球のレストランでテーブルを囲んだ時に始まった。何でメニューに<イタリアン>と<ミラノ風>が混在しているのか? という疑 問。宇宙人の感受性からは、とうてい考えられない矛盾の放置である。この疑問点からドラマが始まる、というじつに他愛ない、あまりに他愛なきオープニン グ。そしてさらにその他愛なさは深化して、楽しい踊りとコント、歌が続く。
フィギュアで演じられる宇宙大戦争の宇宙人たちと、地球人たちの抱える悩みのギャップ。人形を使ったり、星やミラーボールなどのイルミネーションの美し さ、可愛らしさが舞台を彩る。大当たりとなった角界の親方シリーズでは、横審の某内館女史まで登場したのは、驚いて抱腹そして爆笑した。
どんなギャグだろうと、誠心誠意、猪突邁進する学生服のショーストッパーたちの情熱に脱帽である。
今回は、360 度観客に囲まれた舞台。コンドルズといえども額縁公演が多かっただろうから、中だるみ的な印象無きにしもあらずだった。早くもギャグに採り入れられていたが、「近藤さんもっと踊って」という声のかかる前に、息切れのご注意である。
(2月23日、青山円形劇場)