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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2005.09.10]

●ルジマトフとレニングラード国立バレエのクラシック・ハイライト集

レニングラード国立バレエ団公演に、ファルフ・ルジマトフと彼の強い推薦によりヴィクトリア・テリョーシキナが、キーロフ・バレエ団からゲスト出演した。

まず、クリスマスから暮れにかけて行われるレニングラード国立バレエ団公演で、ルジマトフが踊るブルノンヴィル版『ラ・シルフィード』のパ・ド・ドゥから幕があいた。 エレーナ・コチュビラとアルチョム・プハチョフの清新な踊りだった。アサフ・メッセレル振付、ラフマニノフ曲の『春の水』を踊ったのは、愛らしいエレーナ・エフセーエワとマラト・シェミウノフ。 エフセーエワはワガノワ舞踊アカデミーの来日公演で『人形の精』の主役を踊って人気を呼んだ。 同じワガノワ出身のドミトリー・シャドルーヒンと『眠りの森の美女』のグラン・パ・ド・ドゥも踊った。 シャドルーヒンはオクサーナ・シェスタコワとサリンバエフ振付、マスネ曲の『タイスの瞑想曲』で落ち着いて安定した踊りを見せてくれた。


『ラ・シルフィード』

『タイスの瞑想曲』

『眠りの森の美女』

新国立劇場バレエ団で踊って、レニングラード国立バレエ団に入団し、既に、オーロラ姫やジゼルなどの主役を踊っている鹿野沙絵子は、ドミトリー・ルダチェンコと『ジゼル』のパ・ド・ドゥ。 つややかな黒髪でロマンティック・バレエの美しさを見せた。

ルジマトフはテリョ-キシナと、コール・ド・バレエを引き連れて『バヤデルカ』の「影の王国」を踊った。 ルジマトフが醸し出す深い瞑想的な雰囲気が素晴らしかったことは言うまでもないが、テリョーキシナの若々しい清冽な、スピードのある動きが美しかった。 やはりロシアからは次々と優れたバレリーナが出現する。ラストは、ルジマトフとシェスタコワとレニングラード国立バレエ団による『パキータ』。楽しくにぎやかに、 <華麗なるクラシックバレエ・ハイライト>の幕が下りたのであった。
(8月9日、なかのZEROホール)


『バヤデルカ』

『海賊』

『パキータ』
  
※写真提供 光藍社