ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From Tokyo <東京>: 最新の記事

From Tokyo <東京>: 月別アーカイブ

関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2005.02.10]

●楽しかった「タップドッグス」の来日公演

 最近は日本人のタップダンサーが次々と現れて、コンサートを開いたりコラボレーションを展開するなど活躍が目立っている。実際、このタップドッグスの公演プログラムにもHIDEBOH、玉野和紀、熊谷和徳などの日本人タップダンサーたちが言葉を寄せている。

タップダンスの始まりには、スコットランドの木靴の踊りが大西洋沿岸に沿って伝わり、フラメンコやアフリカのタップとなったとか、その他の諸説がある。しかしいずれも、農作業などのさまざまの労働に結びついて生れたと推測されている。
タップドッグスもまた、オーストラリア人のデイン・ペリーが建築現場で働いていた時の経験を元に創った、コンテンポラリーなタップダンスのショーであ る。ロンドンやオーストラリアのツアーでブレイクし、シドニー・オリンピックの開会式でも彼らは踊った。一時は、同時に四つのカンパニーが世界中を公演し て回っていたという。

舞台には鉄骨を組んだセット。建築現場そのままの簡易な階段や平面をパフォーマーたちがさまざまに組み換える。まさに働く現場を働く人々とともに動か し、タップを踏んでショーアップしたものである。水を撒き散らすなど激しいタップと働く仲間たちの気軽でちょっと荒っぽいやりとり。ワイルドなむきだしの 人間性がタップにのって不思議な魅力を発散する舞台だった。
(1月11日、東京国際フォーラム・ホールC)