ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2004.09.10]

●キュピキュピ グランド歌謡ショー「キャバロティカ」東京初登場

  キュピキュピは、映像作家の石橋義正を中心に、グラフィックデザイナーの江村耕市。造型作家の木村真束、歌姫の分島麻実の4人を軸に構成されている、映 像+パフォーマンスユニットである。京都を拠点に活動しているが、ニューヨークの近代美術館やヴェネチア・ビエンナーレなど国内外の美術館でパフォーマン スや展覧会を行っている。ダムタイプや維新派に続く関西出身のアート・パフォーマンスのグループとして注目を集めている。
 東京初登場はスパイラルホールだったが、正面と左右の3面を いっぱいに使って<ジャパニーズ・ポップ・アート>とでもいうべき映像が、これでもか、というくらいに襲いかかってくる。舞台には、”歌姫”分島麻実が振 り袖スタイルを思いっきり珍奇に改造した衣裳(エロティックな感じもあった)で、昭和歌謡(リズミカルなものが多かった)を歌いまくり、ゴールデン YOSHIKOとパラノイア.ダンサーズ(ヌードダンサーもいる)が踊り狂う、といった舞台であった。

かつて、どさまわりの芝居などで行われていた<歌謡ショー>を基本に、映像とダンスを加えて、ポップ・アート風にアレンジした舞台である。芸人と観客が つくった大衆芸能の手法を再構成して、アート・パフォーマンスにしている。京都生まれだが、東京でもなかなか受けていた。
(8月19日、スパイラルホール)