ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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大村真理子(マダム・フィガロ・ジャポン パリ支局長)
Text by Mariko OMURA 
[2016.07.11]

オペラ座ダンサー・インタビュー:エロイーズ・ブルドン

Héloise Bourdon(スジェ)
前回の本誌でのインタビューは2010年12月に遡る。その時いつか『ラ・バヤデール』や『白鳥の湖』の主役を踊りたいと語っていた彼女だが、その後、順調に成長を続け、すでにその2つの夢を叶えている。最近では『ジゼル』で素晴らしいミルタ役を踊り、目下はシーズン最後の公演『ブラームス・シェーンベルグ・カルテット』で活躍中だ。

今年の夏は、本ではなく、モスクワでの舞台が待っているそうだ。それが終わると、祖母が暮らすモントリオール、ニューヨーク、スペインのメノルク島で夏休み。9月からの新しいシーズンに向けて、英気を養う。 優れたテクニックの持ち主であるのに加え、芸術面の仕事にも力を注ぎ、ダンサーとしての自分を豊かにすることを怠らないエロイーズ。 オペラ座バレエ学校できちんとフレンチ・スタイルを体得し、美しいポール・ド・ブラ、ポワントワークを舞台で披露する彼女を応援するバレエファンがパリには大勢いる。まだ先のことであるが、新しい芸術監督を迎えて初めて開催される11月の昇級コンクールで、彼女がプルミエール・ダンスールに上がれることを彼らは期待している。

pari1607b_13.jpg 『ジゼル』ミルタ photo Svetralna Loboff/ Opéra national de Paris

Q:『ジゼル』のミルタ役では、威厳を誇示するものの、彼女もまた愛の悲しみを知る女性だったことを感じさせる役創りが印象的でした。

A:ここのところ役についてその人物像を深める努力をしていて、ミルタもそうした役の1つでした。彼女もジゼルやウィリスたちのように傷ついた女性の一人。内側に苦しみを抱えているんですね。だから、それも表現しなければなりません。ところがミルタのステップは力強いものなので、これってなかなか簡単なことじゃないんですね。そして威厳を見せるシーンにしてもマリ=アニエス・ジロのミルタ役は大変評価されているけれど、私の身体は彼女のように堂々としたタイプではなく、逆に華奢でか弱い感じを与えますよね。だから、私なりの特徴を見出す必要がありました。

Q:今回がミルタの初役だったのですか。

A:いいえ。シドニーのオペラ座ツアーでローラ(・エケ)が怪我で降板したときに代役で踊っています。これ、けっこう前のことですよね。その時は、大急ぎで役を準備しましたけれど、今回はそれに比べて実にしっかりとリハーサルする時間がありました。役の指導をしてくれたのはステファニー・ロンベール、ヴィヴィアン・デクーチュール、それからモニック・ルディエールも。というのは、彼女が主役初役のエレオノール(・ゲリノー)とアルチュス(・ラヴォー)組のコーチで、ミルタ役の私は彼らと一緒の公演があったので・・・。オーレリ・デュポンは指導というより、彼女のヴィジョンや音楽的な面についての話をしてくれました。

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『ジゼル』ミルタ photos Svetralna Loboff/ Opéra national de Paris

Q:ミルタの役のとき、頭の中では何かセリフが浮かんでいるのですか。

A:この役では、パントマイムのインパクトが強いですね。それを自然に、だけど観客が理解できるように演劇性をもってする必要があります。例えばジゼルとアルブレヒトを離れさせようとするときには、頭の中で「二人を引き離すのよ !!」と私は自分にいっています。ミルタはウィリスたちに命令を与える植物の王杖を手に握っていますね。これをジゼルに向けるときは、「第一幕で自分に起きたことを思い出しなさい !」と言ってるのだけど、それが効き目がないんですね、ジゼルに対して・・。この役を得ることができて、私、とても幸せでした。素晴らしいチャンスで、よい経験ができましたから。それにあの舞台効果 !! ダークな照明で、スモークがステージを満たして・・あの雰囲気を味わえるのは素晴らしい体験です。周囲をウィリスたちに囲まれて、真っ白で、まるで夢のような世界です。

pari1607b_08.jpg 『ラ・バヤデール』
photo Agathe Poupeney/ Opéra national de Paris

Q:強さを持つ女性役はこれが初めてではないですね。

A:そう、『ラ・バヤデール』のガムザッティ・・・これも権威を振りかざす役で、楽しめました。『白鳥の湖』の黒鳥もそうですね。でも、ミルタとは大きな違いがあります。黒鳥もガムゼッティにも、誘惑の遊びがあります。でも、それはミルタにはないことです。ガムゼッティも黒鳥も生身の女性ですけど、ミルタは死者。彼女は死んでいるので、強さの意味が違うのです。

Q:ミルタは『ジゼル』の第二幕からの登場。第一幕中は何をしていたのですか。

A:ウォーミングアップです。第2幕の始まりは20時45分だったので、19時30分から私はバーを始めていました。『ジゼル』の2度目の公演日は午後4時までずっとバランシンの『ブラームス・シェーンベルグ・カルテット』のリハーサル。私がコール・ド・バレエで踊る第四楽章というのはキャラクター・ダンスなので、ミルタを踊る前に、身体をクラシック・バレエ向けに戻す必要があったので、この日は17時からのクラスレッスンをとりました。この『ブラームス・シェーンベルグ・カルテット』では第一楽章のコール・ド・バレエもやっています。バランシンの振付は音楽性が高く、流れるような動きで、どのステップもゆったりとしていて、とても身体に自由なんです。彼の作品は過去に『ジュエルス』のダイヤモンド、『セレナーデ』 、それから『テーマとヴァリエーション』を踊っています。この最後のはバランシンの作品の中でも、少々タイプが違って、どちらかというと学校の授業的な振付ですね。私が大好きなのは、まだ踊ったことがないけれど、『ジュエルズ』のルビー。とても生き生きしていて・・・・。


Q :『ブラームス・シェーンベルグ・カルテット』はカール・ラガーフェルドが衣装デザインをしたことも話題ですね。

A:はい。とっても、きれいなコスチュームでまるでオートクチュールのドレスのようです。素晴らしいデザイン !  ウエストがきゅっと締まったタイプです。けっこう胸のあきが大きく、長さはセミロング。私が踊る第一楽章ではビュスティエに白と黒のラインが格子状にはいっていて、第四楽章の方は花がいっぱいで田園風。ちょっと春っぽい感じです。

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『ラ・バヤデール』photos Little Shao/ Opéra national de Paris

Q:あなたにとってコスチュームは重要な要素ですか。

A:もちろん、これはとっても大切ですよ。なぜって、舞台に出て行くのに、自分が美しいと感じられる必要がありますから。バレエはヴィジュアルの仕事です。だから、きれいだと感じられないことには・・・。これまでで一番気に入っているのは『泉(ラ・スルス)』のコスチューム。クリスチャン・ラクロワのデザインでした。ラインストーンとかがたくさんついていてけっこう重いのだけど、とても美しい衣装です。『ジュエルズ』のダイヤモンドやエメラルドの衣装も好き。あ、これもラクロワですね、デザインしたのは。

pari1607b_04.jpg セバスチャン・ベルトーの創作 photo Julien Benhamou

Q:最近参加したセバスチャン・ベルトー(スジェ)の創作について、話してください。 

A:6月18日にガルニエ宮のパブリック・スペースで開催された、パレ・ド・トーキョーとの共同プロジェクト『La Rumeur des nauffrages(難船のうわさ)』のことですね。(注・ベルトーはこのプロジェクトのために、2作品を創作。1作は女優レティシア・カスタとベルトー自身による、ダンスと演劇のデュオ『Voix d’eau(水の声)』。もう1作はオペラ歌手6名とオペラ座のダンサー6名による『In this vessel we shall be kept』)。これ、とても良い思い出となっています。参加したダンサーはシャルロット・ランソン、ロクサーヌ・ストジャノフ、ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン、ジェレミー・ルー・ケール、そして私の6名。私はジェレミー・ルーと二人で、それからユーゴとジェルマンとトリオを踊りました。歌い手は踊らないにしても、振付の中に彼らの動きも組み込まれていて、私たちダンサーの周囲で移動しながら歌い・・・それに合わせて私たちのダンスがあったり、あるいは歌の間、私たちは静止のポーズで、というような約12分くらいの作品でした。 歌い手が私たちのすぐ近くで歌うので、彼らの声が体の中で響いてエコーがあって・・・これはとても感動的な体験でしたね。振付けにカウントはなく、彼らの歌を聴きながら踊る作品です。指揮者がいるわけではないので、歌い手と踊り手が互いに相手に注意を払って進行するという、とても人間的といえる作品で、踊っていてとても快適でした。
(パレ・ド・トーキョーとオペラ座の共同プロジェクトについては、以下のアドレスをご参照ください。
https://www.operadeparis.fr/actualites/la-rumeur-des-naufrages-une-creation-en-partenariat-avec-le-palais-de-tokyo

pari1607b_05.jpg セバスチャン・ベルトーの創作 photo Julien Benhamou

Q:セバスチャンとはどのような関係ですか。

A:彼とは以前から良い関係を保っています。私がまだバレエ学校の時代に、彼がレ島でダンスの講習会を開いたことがあって、それに参加したんです。その時は生徒と先生という関係だったけど、今は同僚という関係ですね。この創作時、動きが各ダンサーにあうものかどうかなど、彼は私たちダンサーが感じることにとても気を使ってくれていました。こちらからもアーティスティックな提案が気軽にできる、という雰囲気で・・・。
女性ダンサーの衣装はパリをベースに活躍する中国人クチュリエのイー・チン・インによるもので、デザインも素材もとても素晴らしいものでした。軽い素材のゆったりとした美しいドレスを着て、髪はシニヨンに結わずにほどいたまま、そして素足で踊ったんですよ。踊っていて本当に快適でした。自由、自然、そしてフェミニンでセンシュアルな感じで。だから、驚いたという人もいましたね。というのも、これは私がこれまで見せたことのない面だったから。素晴らしい経験ができました。これはオペラ座の仕事としてはカウントされるものではないので、オペラ座のクラスレッスンとリハーサルの前かあとの時間帯に、毎日1時間くらい使って創作・・・それが約1か月半くらい続いたでしょうかね。大変だったけど、やる気があって参加を決めたこと。まったく後悔していません。
この『la Rumeur des naufrages』には、セバスチャンだけでなく、ブリューノ・ブーシェの創作もありました。今シーズンの最初にあったボリス・シャルマーズの『20世紀のための20名のダンサー』に似ているともいえますね、劇場内のパブリック・スペースを使って、複数の作品を見せるという点で。ニコラ・ポールの創作でジュリエット・イレールとアドリアン・クーヴェが1時間15分ずっと踊り続ける間に、セバスチャンの創作、ブリューノの創作が時間をずらして踊られる、という構成でした。

Q:来シーズンは何を踊るのでしょうか。

A:12月に公演のあるイリ・キリアンの作品のためのオーディションが近々あります。これは『白鳥の湖』と同じ時期の公演で、どちらも魅力的ですね。キリアンのオーディションを受けられるのは、とってもうれしいです。オペラ座に創作のためにコレグラファーが来たら、カンパニー全員にオーディションの機会がある、というようにオーレリーはオーディション方法を変えました。つまり全員にチャンスが公平に ある! ということです。2日間、朝のクラスレッスンでの仕事が対象となり、そして午後に俗にいうところのオーディションがあって・・・。40名くらいがスタジオに集まるのでいささか大勢だけど、公平というのはとても良いアイディアだと思います。今回、上手くいったらうれしいけれど、もしキリアンがだめなら、『白鳥の湖』ということなので、こちらも悪くないでしょう。ちょっとこのことで、今、ちょっと気持ちが高揚しています。今回の『白鳥の湖』ではエトワールとプルミエ・ダンスールが主役、というのがオーレリーの考えなんです。だからスジェの私はパ・ド・トロワか主役の代役ということになるので、それならキリアンのオーディションに選ばれるほうが喜ばしい、と思っています。

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pari1607b_03.jpg 『白鳥の湖』photos Ann Ray/ Opéra national de Paris

Q:オーレリー・デュポンはバンジャマン・ミルピエの代理として芸術監督の仕事をすでに始めているようですね。

A:オペラ座でバンジャマンの姿をみかけることは、今ではほとんどありません。でも、先日ゲスト・カンパニーのイングリッシュ・ナショナル・バレエ団の『海賊』の初日には、さすがに・・・。招待した当の芸術監督としてゲストを歓迎するのは当然ですからね。ダンサーとして何か上層部と話しがしたい、という場合はオーレリーとアポをとります。飾り気がなくって、彼女はとてもノーマルな女性ですね。こちらの言葉に対して、ストレートに正直に対応してくれます。ダンサーとして素晴らしいキャリアを築いた女性なので、尊敬しています。オペラ座がバンジャマン時代に失ってしまった厳しさゆえのエネルギーというのを、再び取り戻してくれるに違いありません。これは昔の世代、そして新しい世代にとって、とても喜ばしいことですね。バンジャマン時代、さまざまな新しいことがあり、確かに新鮮な空気はもたらされたけれど、ちょっと行き過ぎという感があって・・その点、オーレリーは良い意味で私たちをしっかり締め付けてくれることでしょう。

Q :オーレリーによる初プログラム(2017〜18)には、何を期待しますか。

A:最近彼女、何がしたいかというアンケート用紙を全員に配ったんです。名前、年齢を書いて、それからクラシックだけ踊りたい、ネオ・クラシックだけ踊りたい、コンテンポラリーだけ踊りたい、すべて踊りたい、といった選択肢の中から選んで・・・。これは良いアイディアだと思います。私はまだ25歳なのだから、なんでもいろいろと踊ってみたいですね。古典大作、コンテンポラリー・・・現存のコレグラファーがオペラ座に来たら、ぜひ一緒に仕事をしてみたいです。このカンパニーの強さって、 とても幅広いレパートリーがあって、団員がなんでも踊れるということ。それにコンテンポラリーを踊ると、次にクラシック作品を踊るときに新しいことをもたらすことができるし・・・。いろいろ踊れることはとても実り多いことなので、あれこれやってみたいと思っています。メゾンのことをよく知っているオーレリーによるプログラムは、素晴らしいものになるって信じています。自分のキャリアを通じて、オペラ座の価値をどのようにして高めることができるかを知っている人なので信頼できますね。彼女、あらゆるプロジェクトについてとても熟考しているようです。彼女はモダーニティを求めているけれど、それはオペラ座にとって興味深いモダーニティということ。オペラ座の歴史にしっかりと基礎をおいた、現実的な変革をすることでしょう。

pari1607b_11.jpg 『ロメオとジュリエット』
photo Julien Benhamou/ Opéra national de Paris

Q:今後踊ってみたいと思っている作品は何ですか。

A: ストーリーをダンスで語りたい、という思いがより強くなってきていて・・・。前回のインタビューがあった2010年のころは、技術面での完成度を追求していた時期だったのではないでしょうか。今は私のパーソナリティによる、私ならではのものを舞台で表現したいと思っています。ハイレヴェルのスポーツマンと私たちダンサーの違いというのが、ここにあるのですね。パフォーマンスという点では同じだけど、ダンスは芸術的な仕事です。将来踊れたらと願っているのは、『オネーギン』『マノン』・・・とりわけ『椿姫』ですね。これは衣装も素晴らしいし、物語もパ・ド・ドゥも何もかもが素晴らしい ! でもこの主役を踊るには、成熟がまだまだ私には足りません。

Q:ミルピエ監督時代、コンクールの存続が云々された時期がありました。コンクールについてどう思っていますか。

A:コンクールというのはダンサーの誰にとっても、快適な時間をすごせる瞬間ではありません。誰も好きじゃないでしょう。それでも私は、コンクールは必要だと考えてます。世界でもオペラ座バレエ団だけのユニークなことですしね。課題曲と自由曲によって自分ができることを見せるという、とても限られたものではあるけれど、それもゲームの一部。ダンサーにとってはチャレンジの機会であり、ストレスの管理を学ぶときでもあり・・・コンクールはダンサーを一回り大きくする機会だと思います。破滅されない限り、コンクールによってダンサーは必ずや成長できる。だから私はコンクール賛成派です。

Q:オフ・タイムの楽しみは何ですか。


A:ヴォージュ広場の近くに買ったアパートの改装工事が、あと2週間くらいで終わるんです。新しい家のインテリアを考えるのはとても楽しいですね。蚤の市に行ったり、インテリア・ブティックを発見したり・・・。古い品は好きだけど、古臭くならないよう、モダーンな内装に上手く合わせたいと思っています。天井が高いので一部を中二階にすることにしたので、その階段は螺旋にしようかどうしようか、木の大きな書棚を自分でデザインして職人に任せようか、など、こうしたことにあれこれ時間を取られています。

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『テーマとヴァシアション』photos Ann Ray/ Opéra national de Paris

Q:今年の夏はどのように過ごしますか。

A:昨年の夏は日本で『ドン・キホーテ』でしたけど、今年の夏はロシアの小さなカンパニーで『ドン・キホーテ』そして『くるみ割り人形』を全幕で踊ることになっています。モスクワのボリショイ劇場の脇にある劇場で、彼らのヴァージョンとヌレエフのヴァージョンのミックスです。『くるみ割り人形』は2年前にオペラ座でヴァンサン・シャイエと経験済みです。代役だったのだけど、大勢のダンサーが妊娠中の時期で、アマンディーヌ(・アルビッソン)を始め怪我人も多くって・・・。12月24日というクリスマスに、私、これを踊れたんですよ。クララ役の準備はエルヴェ・モローとしました。これは、もう最高 ! としか言えない経験ですね。彼と仕事をできることは、あらゆる面でとても素晴らしい。演技面で彼の提案には納得できるものがあり、とても要求が厳しいコーチだったけれど、私に自由も残してくれて・・・。彼の仕事の進め方は私にとてもフィットするもので、自分が舞台に立てる準備ができていると徐々に感じさせてくれました。パ・ド・ドゥにしても、うまく行かないのは男性側のサポートだけの問題ではなく、女性ダンサー側にも・・・というように、いろいろと具体的な説明もしてくれて・・。彼と実際に舞台で踊ったことはないけれど、ソリストの女性ダンサーたちが彼と踊りたがる気持ちがよくわかりました。例えばイザベル(・シヤラヴォラ)、それにオーレリー・・・アニエス(・ルテスチュ)もそうだったのではないかしら。舞台で彼が一人で踊るところも一度見てみたいですね。以前、リハーサル・スタジオで彼とマチュー・ガニオのデュオ(注:パトリック・ド・バナの創作『ロスト・ヘヴン』)の稽古を見る機会に恵まれました。この二人のデュオ、信じられないほど美しい・・・鏡のように二人は似ているようで、でも、実はそれほどでもないという曖昧な感じが面白いですね。