ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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渡辺真弓 text by Mayumi Watanabe 
[2005.03.10]

●モンタルヴォ&エルヴュの新作

 ジョゼ・モンタルヴォとドミニク・エルヴュの共同振付による 新作『ON DANƒE』が1月20日から2月19日まで、シャイヨ劇場でロングラン上演された。昨シーズン、シャトレ座で上演したラモー作曲のオペラ・バレエ『レ・ パラダン(遍歴の騎士たち)』に続くラモーの音楽への取り組みとなった。タイトルは、作曲者自身が楽譜へ書き込んだ ”オン・ダンス” の註からとられたそうで、18世紀に使われた“s”の書体“ƒ”がそのまま使われている。ベルサイユ宮殿の庭園の映像をバックにするなど『レ・パラダン』 と趣向は似通っているが、また新たな演技者を加え、バレエからヒップホップ、アフリカン・ダンスなどに至るまで、エネルギッシュで多彩なダンスの混淆メド レーが、目を楽しませた。
大ヒットを飛ばした『パラディ』や『ル・ジャルダン・ヨー・ヨー・イト・イト』などのように、ウサギやライオン、鳥などの動物やダンサーたちを映したビ デオ映像と実際の舞台上での演技を重ねるなど、毎回ほぼ同じ路線がとられているにもかかわらず、大人から子供まで、変幻自在の舞台にくぎ付けにさせてしま う手腕はさすが。ダンサーでは、オペラ座出身のメラニー・ロモフが野性的な魅力でスターの貫禄を感じさせたのをはじめ、ヒップホップのダンサーたちの軽妙 な演技が作品にメリハリをもたらしていた。


『On Danse』

『On Danse』