ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From Paris <パリ>: 最新の記事

From Paris <パリ>: 月別アーカイブ

渡辺真弓 text by Mayumi Watanabe 
[2005.02.10]

●最新情報! ウィルフリード・ロモリ エトワールに

 2月3日ガルニエで行われたミックス・プロ<ノワレ/リンケ/スコッツィ>のリンケ作品『私は…』の終演後、 ソリスト役を踊ったプルミエのウィルフリード・ロモリ(41歳)が、ジェラール・モルティエ総監督とブリジット・ルフェーヴル舞踊監督からエトワールに任命された。前監督ユーグ・ガルの体制下では、 エトワールの任命は全て幕の後ろで行われていたが、今回、パトリック・デュポンの時代以来およそ10年ぶりに、観客の前で発表が行われ、その瞬間、客席は総立ちとなって嵐のような拍手で新エトワール誕生を祝福した。

40歳を越えてのエトワール任命は例外的だが、ロモリは、クラシックからコンテンポラリーに至るまで幅広いレパートリーに出演、 エトワールに匹敵する活躍を続けてきた。こうしたベテランの功績が評価されたことは画期的なことで、休憩時間のロビーは、喜びを分かち合うファンや関係者たちで、興奮ムードに沸き立っていた。

今シーズンは、プレルジョカージュ振付『メディアの夢』などに出演したのに続き、3月はノイマイヤーの『シルヴィア』とベラルビの『嵐が丘』、5月はバウシュの『オルフェオとエウリディーチェ』、 6月はヌレエフ版『ロミオとジュリエット』のティボルトなどを踊る。オペラ座のレパートリーは多彩なので、45歳の定年まで、ソリストはもちろん名脇役としても活躍が期待される。