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渡辺真弓 text by Mayumi Watanabe 
[2005.01.10]

●ニジンスキー賞にコジョカル、ル・リッシュほか

 第3回<モナコ・ダンス・フォーラム>

 モンテカルロのグリマルディ・フォーラムで開催された第3回 <モナコ・ダンス・フォーラム>の最終日の12月18日、ニジンスキー賞の発表が行われ、結果が次のように決まった。

【男性舞踊手】部門 ニコラ・ル・リッシュ
【女性舞踊手】部門 アリーナ・コジョカル
【振付家】部門 ピナ・バウシュ
【振付作品】部門 ウィリアム・フォーサイス『DECREATION』
(フランクフルト・バレエ団)
【新人振付家】部門 シェン・ウェイ



 授賞式の模様は、ケーブル・テレビのMEZZOで同時中継された。司会は、女優のシャーロット・ランプリング、演出はカール・ラガーフェルド、ゲストに、 前オペラ座総監督のユーグ・ガルはじめ映画『カンパニー』に主演したネーヴ・キャンベル、リヨン・ビエンナーレ・ド・ラ・ダンスの主宰者ギイ・ダルメなど豪華な顔ぶれを揃えた。 都合で出席できないル・リッシュ、フォーサイス、バウシュに代わって、マリ=アニエス・ジロー、スティーヴン・ギャロウェイ、ルッツ・フォルスターがそれぞれニジンスキー賞のトロフィーを受け取った。

 2004年は、20世紀の生んだ偉大な振付家ジョージ・バランシンの生誕100年にあたり、バランシンのミューズ、スザンヌ・ファレルが招かれ、師との思い出を語ったほか、 バランシンと同時代の振付家マーサ・グラハムをたたえて、両者のコラボレーションから生まれた『エピソード』の一部が再現された。

 授賞式に続いて、シディ・ラルビ・チェルカウイ振付の『イン・メモリアム』のハイライトが公開された。 これは、2年前の<モナコ・ダンス・フォーラム>の新人振付家に選ばれたチェルカウイが、モンテカルロ・バレエ団から委嘱を受けて創作した作品で、 12月26日の世界初演を前に40分ほどの抜粋が紹介されたもの。コルシカのポリフォニーの音楽をバックに、民族的なノスタルジーを感じさせるソロやデュエット、アンサンブルが展開されていく。 上演に先立ち、バレエ団の芸術監督マイヨ-から、「この作品を、先頃、亡くなった振付家のウヴェ・ショルツに捧げたい」とのコメントが述べられた。