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渡辺真弓 text by Mayumi Watanabe 
[2004.03. 5]

エトワール任命から20年----シルヴィ・ギエムの2004年


<放蕩息子>ギエム&アコスタ


<放蕩息子>ギエム&アコスタ
  世紀のプリマ、シルヴィ・ギエムが故ルドルフ・ヌレエフからオペラ座のエトワールに任命されたのは、今から20年前の1984年12月29日のことだっ た。若干19歳のエトワール誕生のニュースは、たちまち世界を駆け巡った。この2月23日に39歳の誕生日を迎えたギエムだが、エトワールになって20年 目の今年も、世界各地で華麗な舞台姿を披露してくれそうだ。

その記念の年にちなんで、まずパリでの話題は、日本で収録された『マルグリットとアルマン』の映像がテレビ放映されたのに続いて、日刊紙の<ル・モンド> の付録雑誌<ル・モンド2>に特集記事が出たことである。<ル・モンド2>の方は、表紙とグラビア10ページにわたってギエム自身の撮影したヌードのポー トレート写真とインタビューが掲載されたもので、大きな反響を呼んでいる。ギエムの写真は、特に今回のために撮影されたものではなく、ギエムのコレクショ ンの中から提供されたもので、すでにダンス専門誌や絵葉書で見かけたものもある。立派な芸術写真で、ギエムの、むだのないダンサーとして理想的な体型と見 事な足の甲に魅了される。 なぜ舞台写真ではなく、ヌードなのか、ねらいがよくわからないが、 おそらく<ル・モンド>が、新聞の売り上げ増をねらって企画したものにちがいない。

インタビューは、同紙の舞踊担当記者によるものだが、かなりの分量がある割に、バレエ・ファンが待ち望んでいるような新しい情報に乏しいという不満の声 も。興味深かったのは、ギエムが現在踊ってみたい振付家として、アクラム・カーンとラッセル・マリファントの名を挙げていたことで、新たなコラボレーショ ンが実現する日もそう遠くないだろう。それから、エトワールに任命された記念日に何かお祝いがあるかもしれない。オペラ座では年末にヌレエフ版『眠れる森 の美女』が予定されているが…。


2004年前半のギエムのスケジュール
◆ロイヤル・バレエ 1月28、29日、2月19、23日 バランシン振付『放蕩息子』(アコスタと)

◆ミラノ・スカラ座 2月10、12、14日『マノン』(ムッルと)

◆パリ・オペラ座 3月30日 <クロ-ド・ベッシーを称えるガラ>『白鳥の湖』第2幕より(ル・リッシュと)

◆ロイヤル・バレエ 4月3、7、10日 『ロミオとジュリエット』(ル・リッシュと)

◆ミラノ・スカラ座 5月18日ー22日 ベジャ-ル振付『春の祭典』(ムッルと)

◆リヨン、フルヴィエール 6月23、25、26日 エック振付 『カルメン』

◆南仏ヴェゾン・ラ・ロメーヌ 7月28日、ペルピニヤン 31日 <マリファント作品>


これからの予定については変わる可能性がありますので、ギエムのホームページでご確認下さい。
http://www.sylvieguillem.com