ワールドレポート

2017年2月

2017年2月の記事一覧

バレエジェンツの5人のバレエダンサーが全身で音を感じながら、溌剌と力感をみなぎらせて踊った

日本フィル&サントリーホール「とっておき アフターヌーン」Vol6 バレエ×オーケストラバレエジェンツ 宮尾俊太郎:振付・出演、杉野慧 益子倭 篠宮佑一 栗山廉:出演日本フィルハーモニーとサントリーホールによる第6回「とっておき アフタヌーン」にK バレエ カンパニーのプリンシパルダンサー、宮尾俊太郎が座長を努めるバレエジェンツが出演した。「とっておきアフタヌーン」オーケストラ×バレエへのバレエジ

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2017/02/10掲載

オペラ座ダンサー・インタビュー:レオノール・ボラック

Léonore Baulac レオノール・ボラック(エトワール)12月31日、バスチーユ・オペラ座でマチアス・エイマンをパートナーに『白鳥の湖』を踊って、レオノール・ボーラックがエトワールに任命された。オデット/オディール役の代役だったが、ローラ・エケの降板により、たった一度だけ初役で踊る機会が得られ、その結果のうれしい任命である。昨夏に「エトワール・ガラ」で来日し、ソリストとして素晴らしい舞台を

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2017/02/10掲載

ボリショイ劇場の流れに連なる堂々とした振付・演出の『ドン・キホーテ』を佐藤麻利香と齊藤拓が踊った

谷桃子バレエ団『ドン・キホーテ』谷桃子:再振付、プティパ、ゴルスキー、メッセレル:原振付『ドン・キホーテ』は周知のように、1869年にモスクワのボリショイ劇場で初演された。マリウス・プティパが自身の台本により振付け、音楽はルドヴィッヒ・ミンクスが手がけた全四幕の喜劇だった、と言われる。その後プティパが改訂を重ね、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場でも上演した。しかし、アレクサンドル・ゴールス

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2017/02/10掲載

酒井はなのニキヤ、浅田良和のソロル、堀口純のガムザッテイが好演した『ラ・バヤデール』

日本バレエ協会『ラ・バヤデール』法村牧緒:改訂振付・演出日本バレエ協会が都民芸術フェスティバルの参加公演に、協会として初めて『ラ・バヤデール』を上演した。近年は、スキーピング版『ジゼル』やヴィハレフが復元したプティパ版『コッペリア』など、古典名作でも珍しいヴァージョンを取り上げてきたが、今回はプティパの原振付を基に法村牧緒が演出・振付けたもの。 初演したマリインスキー劇場の『ラ・バヤデール』は「幻

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2017/02/10掲載

磨き抜かれたエレーナ・フィリピエワの深い表現力が圧倒的だったキエフ・バレエ団来日公演

キエフ・バレエ団『白鳥の湖』ワレーリー・コフトゥン:振付・演出、プティパ、イワノフ、ロプホフ:原振付タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立キエフ・バレエ団がウクライナ国立歌劇場管弦楽団とともに来日し、『白鳥の湖』、『眠れる森の美女』、『バヤデルカ』というクラシック・バレエ名作3作品を上演した。 最近では、めつきり少なくなった歌劇場付属の管弦楽団とともに来日した本格的引っ越し公演である。それはさっ

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2017/02/10掲載

モーツアルトの音楽を刻々とダンサーと歌手の身体によって見事に視覚化したケースマイケルの『コジ・ファン・トゥッテ』

Opéra national de Paris、ROSAS パリ・オペラ座、ローザスMOZART "COSI FAN TUTTE" Anne Teresa De KEERSMAEKER モーツアルト『コジ・ファン・トゥッテ』アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル:振付ガルニエ宮でモーツアルト『コジ・ファン・トゥッテ』プルミエ公演の初日を見た。開演前に観客の話題となったのはパリ・オペラ座音楽監督として

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2017/02/10掲載

ニューヨーク・ダンサー=インタビュー

Calvin Royal III カルヴィン・ロイヤル3世(アメリカン・バレエ・シアター/コール・ド・バレエ)カルヴィン・ロイヤル3世は現在28歳。長身で爽やかなイメージのダンサーだ。ABTに入団して6年、この若さでマンションを買うなど、なかなかしっかりしている部分もある。比較的スタートが遅かった彼は、人一倍努力をしたと思われるが、そんな様子はあまり見せず、気さくにいろいろ質問に答えてくれた。(1

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2017/02/10掲載

ロサンゼルスを拠点とするコンテンポラリーのカンパニー、ボディトラフィックのニューヨーク公演

Bodytraffic ボディトラフィック"Private Games: Chapter One" by Anton Lachky、 "3 Preludes" by Richard Siegal、"Death Defying Dances" by Arthur Pita 『プライベートゲーム、第一章』アントン・ラッキイ:振付、『三つのプレリュード』リチャード・シーガル:振付、『死を恐れぬダンス』ア

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2017/02/10掲載

上山榛名が「お菓子の国ヴァージョン」のクララで、本拠地主役デビューした『くるみ割り人形』

貞松・浜田バレエ団『くるみ割り人形』貞松正一郎、長尾良子;演出・振付神戸のクリスマス恒例の貞松・浜田バレエ団『くるみ割り人形』。毎年、2日間の公演を「お伽の国ヴァージョン」と"「お菓子の国ヴァージョン」、2つの演出で上演する。両方のヴァージョンを観たくなる趣向で、私も例年できるだけ両方を──と思っているのだが、今回は24日だけの鑑賞になった。この24日の「お菓子の国ヴァージョン」は、クララが1幕の

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2017/02/10掲載

映像を駆使しスピーディな展開で魅せた『くるみ割り人形』の現代版、ペリダンス・コンテンポラリー・ダンス・カンパニー

Peridance Contemporary Dance Company ペリダンス・コンテンポラリー・ダンス・カンパニー" The Nutcracker;A Contemporary Look"  Conceived and Choreographed by Igal Perry 『くるみ割り人形;ア・コンテンポラリー・ルック』イガール・ペリー:芸術監督、創作&振付12月9日から11日まで、ペリ

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2017/02/10掲載

ディヴィッド・ホールバーグ=インタビュー

オーストラリア・バレエのチームと共にリハビリを行い、今、私のダンスキャリアの第2幕が開きます!これは、2016年12月13日にディヴィッド・ホールバーグがオーストラリア・バレエ団の『コッペリア』で2年半ぶりに舞台復帰する直前に行われたインタビューです。ディヴィッド・ホールバーグ以上にスター性に満ちたダンサーはいない。スラリと伸びたライン、端正なテクニック、特徴的なアーチ型の足、ほとんど別世界のダン

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2017/02/10掲載

神戸大学主導の実験的プロジェクト『波動』──関典子、工藤聡出演、塚脇淳の彫刻とともに

神戸大学塚脇淳;企画・舞台美術、工藤聡;監修・演出昔、日本の主要産業として"生糸"が世界に輸出された時代、神戸港の近くで、その生糸の品質をチェックする場所だったという旧・生糸検査所。広大なスペースの空間を含むその建物は、今、神戸市のデザインクリエイティブセンター(KIITO)として、さまざまなアーティストたちの活動の場となっている。そのギャラリーA、100m競走くらいは楽に出来そうな広いスペースで

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2017/02/10掲載

原田高博のレッスンに集うトップレベルのダンサーたちが集結して、注目の新作『マイメモリー』他を上演

原田高博バレエシアター『心緒』『マイメモリー』原田高博;振付原田高博のレッスンには関西の実力派ダンサーたちが通う。そんな実力派ダンサーとこれからの若手がともに出演して、原田高博バレエシアター主催の初めての舞台が繰り広げられた。 1月5日、6日の2日間でプログラムを変え、1部と2部ではグラン・パ・ド・ドゥやヴァリエーション、名作からの小品などをコンサート形式で、第3部では原田が振付けたオリジナルの2

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2017/02/10掲載

バランシンらしい動きとフォーメーションと音楽が調和した美しさが輝いた、NYCBのオール・バランシン・プロ

New York City Ballet ニューヨーク・シティ・バレエ団"All Balanchine" オール・バランシン・プログラム12月の間、『くるみ割り人形』一色だったニューヨーク・シティ・バレエが冬の公演を再開した。今年の冬は、二つの古典レパートリーを見せることになっており、その一つ、ジョージ・バランシン振付の『白鳥の湖』がこの日の私のお目当てであった。バランシンの『白鳥の湖』は、全幕も

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2017/02/10掲載

アメリカのバレエの影響を感じさせるドロッセルマイヤーの甥が活躍する楽しい『くるみ割り人形』

川口節子バレエ団『くるみ割り人形』川口節子;振付ドロッセルマイヤーの甥がくるみ割りの王子──とプログラムで知って思い出したことがある。こんな話を思い出して書いてしまう私を、川口節子バレエ団のみなさま、読者のみなさま、許していただければ.........。昨年、惜しくも急逝されたK☆バレエスタジオを主宰する3姉妹の長女矢上香織先生と、だいぶ前になるけれど、2人でお食事をした。いろんなお話をしたが、教

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2017/02/10掲載

越智久美子&ワディム・ソロマハの金平糖パ・ド・ドゥ、大下結美花&越智友則のクララとくるみ割りの王子が素晴らしかった

越智インターナショナルバレエ『くるみ割り人形』ワレリー・コフトン;演出・振付越智インターナショナルバレエ、クリスマス恒例の『くるみ割り人形』。キエフ・バレエで活躍した故・ワレリー・コフトンの振付を元に、オリジナルの舞台を創り上げている。もう何度か観ているが、いつも「わぁ!」と思うのは、"花道"を使っていること。パーティに向かうお客様たちは、ここを使って演技をしつつクララの家、シュタールバウム家に向

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2017/02/10掲載

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