ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From Osaka Nagoya <大阪・名古屋>: 最新の記事

From Osaka Nagoya <大阪・名古屋>: 月別アーカイブ

すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2018.02.13]

佐藤智美や脇塚力を中心にカンパニーでこぼこも活躍──ザ・シンフォニーホール「ニューイヤー★祝祭コンサート」

ザ・シンフォニーホール「ニューイヤー★祝祭コンサート2018」
カンパニーでこぼこ:バレエ、指揮;守山俊吾、合唱団;コーラスアンサンブルいちばん星、管弦楽;ニューイヤー祝祭オーケストラ

35周年を迎えた大阪を代表する音楽ホールであるザ・シンフォニーホールで「ニューイヤー★祝祭コンサート2018」が開催された。守山俊吾指揮で、守山の縁でブルガリアからオペラ歌手を招いての新春らしく比較的ポピュラーな曲を選んでのコンサートで、「カンパニーでこぼこ」のバレエも楽しませながら、というのが毎年の恒例になりつつあるように見える。

1802osaka_C1030026s.jpg 『美しく青きドナウ』佐藤智美、脇塚力
撮影:正木万博 (アートリンク)

バレエ付きの『美しき青きドナウ』で幕開け。昼夜公演で女性キャストが替わり、私が観た昼公演の中心を踊ったのは元スコティッシュ・バレエの佐藤智美(夜は今中亜莉沙)と脇塚力。佐藤の自然で品のある踊りはさすがに魅力的で惹きこまれ、年が明けて初めて観る舞台に彼女が出演していたことに幸せな気分になる。脇塚も華やいだ踊りで楽しませ、淡い色の衣裳の群舞も花束のように演奏に視覚的な楽しみを添えていた。
続いて、『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」をラドスティーナ・ニコラエヴァ、『カルメン』より「恋は野の鳥」をエレーナ・チャヴダローヴァ、『魔笛』より「復習の心は地獄のようにわが胸に燃え」をプラメナ・ジルジノヴァ、『トスカ』より「星は光りぬ」をミハイル・ミハイロフと、オペラ歌手の歌声が続く。後半も『トスカ』や『トゥーランドット』からの誰もが聴き覚えがある曲で楽しませた。また、ヴァイオリンの谷村香衣、ピアノの大橋奏美などの期待の若手の演奏や、『ラプソティー・イン・ブルー』をピアノ2台で坂本典子と髙﨑展好が演奏するなどの趣向もあった。
そして『ボレロ』は、岡田倖奈(夜は佐藤智美)と脇塚力を中心にしたバレエ付き。強い視線でメリハリを効かせて盛り上げた。ラストは全員が舞台に立っての『椿姫』より乾杯の歌「友よ、さあ飲み明かそう」。アンコールは恒例の『ラデツキー行進曲』で会場全員の手拍子で盛り上がり終演した。
(2018年1月3日昼 ザ・シンフォニーホール)

1802osaka_C1030043s.jpg 『美しく青きドナウ』 1802osaka_B1030457s.jpg 『美しく青きドナウ』佐藤智美、脇塚力
1802osaka_A1030647s.jpg 『美しく青きドナウ』 1802osaka_B1030415s.jpg 『美しく青きドナウ』脇塚力
1802osaka_A1030263s.jpg 『ボレロ』岡田倖奈、脇塚力 1802osaka_A1030266s.jpg 『ボレロ』岡田倖奈
撮影:正木万博 (アートリンク)(すべて)