ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From Osaka Nagoya <大阪・名古屋>: 最新の記事

From Osaka Nagoya <大阪・名古屋>: 月別アーカイブ

すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2015.03.10]
From Osaka -大阪-

松本真由美と青木崇を主役に──崇高さも感じられたバレエ芸術劇場『くるみ割り人形』

日本バレエ協会関西支部
『くるみ割り人形』レフ・イワーノフ:原振付、ワシリー・ワイノーネン:改訂振付、田上世津子:再振付

昨年、50周年を迎えた日本バレエ協会関西支部。毎年、新春恒例として行われる主催公演「バレエ芸術劇場」も42回目を迎えた。今年の演目は『くるみ割り人形』。2006年にワジム・シローチンから指導を受けたワイノーネン版をもとに田上世津子が振付けた。

osaka1503a_1116.jpg 撮影:田中聡(テス大阪)

1幕、クリスマス・パーティ・シーンから戦いまでのマーシャは塩谷綾菜。しっかりとした基礎にもとづいた動き、自然な演技、もともとの彼女の持ち味だろうか、控えめで繊細な少女という雰囲気も好感が持てた。戦いが終わったところで、マーシャは松本真由美に、くるみ割り人形の王子は青木崇だ。松本のしなるような腕、青木のスムーズなサポートでのパ・ド・ドゥは、本当に夢見心地にさせてくれるもの。雪のコール・ド・バレエもそれなりのレベル。
2幕は蝶々とこうもりの場面から。お菓子の国のディヴェルティスマンは、それぞれ適材適所。キャラクターダンスの楽しさを活かした平林万里とアンドレイ・クードリャのスペインの踊り、憂いの魅力たっぷりの高木志保を中心とした東洋の踊り、とても美しいアレグロのパとともに楽しく見せた株田佳香と末原雅広の中国の踊り、可愛らしい津田佳穂里、長尾美花、北村俊介、末松大輔のロシアの踊り、そして、次世代の主役候補かと思える桂波那、杉尾愛実、佐々木嶺の芦笛のパ・ド・トロワ。花のワルツは“バラのワルツ”として華やかに。ラスト、松本と青木による金平糖のグラン・パ・ド・ドゥは、品良くていねい、崇高さも感じられて、とても良かった。
(2015年1月24日 フェスティバルホール)

osaka1503a_0292.jpg 撮影:田中聡(テス大阪) osaka1503a_0316.jpg 撮影:田中聡(テス大阪)
osaka1503a_0481.jpg 撮影:岡村昌夫(テス大阪) osaka1503a_0562.jpg 撮影:岡村昌夫(テス大阪)
osaka1503a_2237.jpg 撮影:岡村昌夫(テス大阪) osaka1503a_2517.jpg 撮影:岡村昌夫(テス大阪)
osaka1503a_0636.jpg 撮影:金原優美(テス大阪) osaka1503a_0992.jpg 撮影:田中聡(テス大阪)