ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From Osaka Nagoya <大阪・名古屋>: 最新の記事

From Osaka Nagoya <大阪・名古屋>: 月別アーカイブ

すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2014.08.11]
From Osaka -大阪-

伝統ある岡本バレエスクールの半世紀のアニバーサリーを祝う記念公演

岡本博雄が開設した岡本博雄バレエスクールの第1回発表会が行われたのは昭和40年5月だったという。それから、バレエ協会関西支部長を務めるなど活躍されてきた岡本博雄から岡本範子に運営が引き継がれ、岡本バレエスクールと名前を変え、現在に至っている。そんな、大阪の老舗バレエスクールといえる岡本バレエの50周年記念の舞台を観た。

osaka1408b_0414.jpg 『Who Cares ?』
撮影:古都栄二(テス大阪)
 

まず、オープニングに続き上演されたバレエコンサートのメイン演目は『 Who cares ? 』、バランシン作品に想を得て、橋口真貴がこの団体のメンバーに合うように振付けしたもの。アメリカのショーダンス的な魅力はそのままに、各パートごとに変わる雰囲気、それぞれに合ったキャスティングがされていたのが良かった。優しく素直な可愛らしさの増田亜希とアンドレイ・クードリャ、おきゃんで楽しい林田まりや、優しく穏やかな橋口真貴と弓場亮太、華奢なのに強さを感じる藤本直子、元気な女の子の魅力佐藤直子とアンドレイ、プリマの気品を感じさせる江川由華と、それぞれの個性を楽しんだ。

後半は『コッペリア』全幕。スワニルダは1、2、3幕を踊り分ける形で、フランツは青木崇。そして、コッペリウスは演技力に定評のある岩本正治。1幕のスワニルダは藤本直子、どこまでも伸びるような美しいラインを持ったバレリーナだ。青木とともに演技もなかなか。2幕のスワニルダは岩﨑明日香、彼女はとにかく演技が良い。表情豊かでこの場面に適役、芸達者な岩本とともに舞台に引き込んだ。3幕のスワニルダはお転婆な元気さを持った女の子という感じ、加えてシェネのマネージなどとてもスムーズで、高いバレエ技術に裏打ちされた余裕を感じた。その余裕を持って観客を楽しませ、盛り上げた。
(2014年6月29日 大阪狭山市・さやかホール)

osaka1408b_0973.jpg osaka1408b_1072.jpg
osaka1408b_1157.jpg osaka1408b_1280.jpg
osaka1408b_1441.jpg osaka1408b_1817.jpg
osaka1408b_1831.jpg osaka1408b_8075.jpg
『コッペリア』撮影:古都栄二(テス大阪) (すべて)