ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2014.04.10]
From Osaka -大阪-

身体が表現することを正確に伝えたアンサンブル・ゾネの岡登志子、中村恩恵作品

アンサンブル・ゾネ
『Falkenschrei』岡登志子:振付 『Station』中村恩恵、岡登志子:振付

ダンスには心──何を表現するかということがとても大切だけれど、それだけではなくて、身体が出来ている、表現できる身体をつくろうとしていることは、表現の前提として必要なことだと最近つくづく思う。アンサンブル・ゾネの舞台を観ると、いつもその点がきちんと押さえられているのを感じる。
今回の公演は、2008年3月に神戸アートビレッジセンターで初演された岡登志子振付の『Falkenschrei』と、ワークショップに参加したダンサーも出演しての中村恩恵と岡登志子の共作『Station』。この『Station』は、愛知や関東でもそれぞれの地でワークショップに参加したダンサーが出演して上演されているようだ。

まず、ゾネのメンバー7名による『Falkenschrei』。“Falkenschrei”というのは“鷹の声”。高瀬アキの楽曲提供による音楽は時に民族的なものを思わせる。音に素直に反応しているような踊り、自然で素直な動きが目に心地よい。女性ダンサーはもちろん、男性ダンサーの踊りにも軽さがあり身体がきちんとつくられていることを感じた。意志がきちんと外に伝わるための身体だ。
そして後半の『Station』は、人が行き交う“駅”をテーマに描かれる人間模様。ワークショップ参加ダンサーたちも実力を感じるダンサーが多く、それぞれの個性が活かされて、観ていて心地よかった。みんなそれぞれの想いを持って“駅”を行き交う──どこか懐かしい感じも受ける良い作品だと思った。
(2014年3月15日 ArtTheater db KOBE )

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撮影:小椋善文(すべて)