ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2013.07.10]
From Osaka -大阪-

法村珠里のメドーラが目を惹いた法村友井バレエ団『海賊』

法村友井バレエ団
『海賊』ワジム・シローチン:振付、法村牧緒:芸術監督

法村友井バレエ団久しぶりの『海賊』上演。主要キャストは、メドーラに法村珠里、コンラッドに今村泰典、グリナーラに河野裕衣、ランケデムに法村圭緒、ビルバントに大野晃弘、セイード・パシャに井口雅之、アリに小嶋直也。

osaka1307b_07.jpg 撮影:尾鼻文雄

法村珠里は、これまで私が観た中で特に『ドン・キホーテ』のキトリが似合うと感じていたのだが、このメドーラも良い。持って生まれた華やかな雰囲気が活かされるとともに、メドーラでは寝室のシーンなどで柔らかさも感じさせた。コンラッドの今村も、特にラスト、メドーラを取り戻した後のソロが活き活きとして、とても伸びやか。彼は、はじめて観た頃より品を感じさせるダンサーになってきたように思う。
ソリストでは、法村圭緒がランケデムを芝居心を持って自然な演技で踊っていたのが良かったとともに、グリナーラの河野の身体ラインを美しく見せる踊りが目をひいた。また、アリの小嶋は、“柔らかくて身体が効く”と言えばいいのか、観ていて気持ちの良い動きが素晴らしい。
演出で、特に驚いたのは、ラストのビルバントの処刑。縄で舞台の目立つ位置で首つり。インパクトはあったのだが、個人的にはあまり後味はよくない印象を持ってしまった。あのような目立つ処刑は、主役などの物語上重大な意味のある場合(例えば、エスメラルダが・・・とか、すべきとは思えない処刑など)には、効果的な演出だと思うのだが、単に裏切り者の処刑をあのように目立たせる必要性を個人的にはあまり感じなかった。
(2013年6月8日 あましんアルカイックホール)

osaka1307b_01.jpg 撮影:尾鼻 葵 osaka1307b_02.jpg 撮影:尾鼻文雄
osaka1307b_03.jpg 撮影:尾鼻文雄 osaka1307b_04.jpg 撮影:尾鼻文雄
osaka1307b_05.jpg 撮影:尾鼻文雄 osaka1307b_06.jpg 撮影:尾鼻文雄